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新型コロナ みんなの “困った” にこたえます ~妊娠・出産・赤ちゃん~

  • 2020年4月8日

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、さまざまな不安の声が寄せられています。妊娠中、出産に関しての質問について、感染免疫学が専門の早川智教授と小児科専門の森岡一朗教授に話を聞きました。

妊娠中の女性からの質問

Q. 妊婦が感染するとどのような影響が?通勤が不安。対策は?(20代)
⇒感染による影響で、流産や死産などの原因となる根拠はない。
ただ、今注目されている「アビガン」など特定の薬が使えないなどのリスクはある。
対策としては、外出を避ける。人混みを避けての時差出勤や在宅勤務を徹底。職場ではキーボードの消毒など環境の整備をする。
在宅勤務を希望する場合
・厚生労働省が公開している「要請書」をもって上司に相談する。
・労働組合に相談する。

Q. 妊娠中に感染。治療は?重症化するリスクは?胎児への影響は?(30代)
⇒妊婦だからといって、免疫の力が下がったり、重症化のリスクが高いわけではない。過度に不安にならない。
症状は、発熱・けん怠感・のどの痛み・味覚障害・下痢など。
「アビガン」など妊婦は使ってはいけない薬もあるのでより感染対策に注意が必要。
胎児への影響も過度に心配しなくていい。
感染が疑われる場合はかかりつけの産婦人科医に必ず電話連絡・相談をする。

Q. 夫や子どもが感染の疑いがある場合、どのように生活したらいい?(30代)
⇒妊婦が近くの実家やホテルなどに移動して生活するのが理想的。
感染した人と一緒に暮らさざるを得ない場合
・家族がマスク・手洗いを徹底。
・感染した人の部屋を限定し、接触をできるだけ控える。
・洗濯物・食器を分ける。
・感染した人が入浴した後は、風呂場を洗剤でよく洗う。
・トイレの清掃、トイレ後は手洗いを徹底する。
・家族と1.5メートルほど距離をとって生活する。

※症状が出ていなくても、自分が感染しているかもしれないと思って行動することが大切!

出産時の注意点は?

Q. 東京在住。里帰り出産してもいい?(30代)
⇒里帰り出産は控えてほしい。
移動による妊婦への感染リスクが高く、地方に感染を広げるリスクもあるため。
早めに主治医に相談し、出産対応・紹介をしてもらう。
(※日本産婦人科感染症学会では、緊急事態宣言が出た後、声明を発表。
内容は、里帰り出産を控えてほしいというお願いと、産婦人科の医院や病院に、急に東京で出産しなければならない人などへの対応をきちんとするよう促すもの)

Q. まもなく出産。病院に夫や両親が赤ちゃんを見に来ることはできるのか?(30代)
⇒現在、多くの病院で面会・立ち会い分娩はしていない。
感染のリスクをできるだけ減らすため、控えてほしい。
 

◆回答
日本大学医学部 主任教授
日本産婦人科感染症学会 副理事長
早川 智さん

赤ちゃんとどう接する?

Q. 感染が広がる中、新生児を育てる時の注意は?(30代)
⇒<母親が感染していない場合
・家族が感染しないように心がける。
・母乳をあげてもいい。
母親が感染の疑いがある場合
・母親が子の世話をしない。母と子が一緒にいないようにする。
・直接母乳をやめて、ミルクにするほうが無難。
・赤ちゃんも濃厚接触者として自治体の相談窓口に伝える。

Q. 予防接種や健診は予定どおり進めてもいい?(20代)
⇒無理のない範囲で予定どおり行う。
風疹やはしかなども危険なため、できるだけ接種する。
感染に気をつけて病院に行く。困ったらかかりつけの小児科医へ相談を。

Q. 赤ちゃんは平熱が高め。感染は何で判断?(20代)
⇒赤ちゃんが不機嫌になる。
授乳の頻度が落ちる。
ふだんと様子が違う。
熱が出たかなと思ったら、30分~1時間おきに熱を測り、37度5分を2~3回超える場合は受診を考える。

子どもが感染したら?

Q. 孫が産まれたばかり。自分が感染していないか心配。新生児への接触の注意点は?(60代 女性)
本人が感染していなければ孫の世話をしてよい。
手洗いやマスクなどの対策をしっかりと行う。
密集・密閉した場所を避けるなど、予防対策の徹底を。

Q. 赤ちゃん・幼児が感染して入院した場合、親は付き添えるのか?子どもの世話はどうすればいい?(40代 女性)
新型コロナウイルスの感染の場合、特例的に親子入院ができる。

子が陽性で、親も陽性の場合>
基本的には親子同室での入院や陽性者管理施設に入所できる。
親自身の症状の悪化に注意し、無理をせず自分の治療に専念する。

子が陽性で、親が陰性の場合>
親の付き添い、もしくは同室入院が可能。
その場合はしっかりと感染防御策をとった上で付き添う。
親が感染する可能性もあることに了承して付き添うよう、日本小児科学会が提唱している。

<親が付き添うときの注意点>
親が陰性の場合、親も感染する可能性がある。医療スタッフの指示に従い感染防御策を守る。
親が陽性・陰性のいずれの場合も、改善するまで親子とも病室から出られない。
親子で入院し、親の具合が悪化する様子を子どもが横で見ていなければならない状況も起こりうる。
ケースバイケースの対応が必要。医師や保健所としっかり話をする。

Q. 2人暮らしで共働き、妊娠8か月。毎日感染対策に気をつかっていて疲れる。感染対策どこまですればいい?(30代 女性)
重要なのは、外で感染をしないように注意すること。
3つの密を避ける・手洗い・接触部位の消毒を心がけるのが重要。
長期戦になるので、家庭内では少しでも緊張が和らぐよう、十分な睡眠やバランスのよい食事をとり、心身ともに休めるように心がけるのがよい。

 

◆回答
日本大学医学部 小児科主任教授
森岡 一朗さん

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