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“顔パス”乗車!? 山万ユーカリが丘線「ユーカリPASS」 全国初の顔認証 使い方は QRコード切符も 千葉 佐倉

  • 2024年6月14日

「顔パス」で電車に乗車できるシステムが、「山万ユーカリが丘線」(千葉県佐倉市)で6月15日から全国で初めて本格的に導入されます。

どんな仕組み?利用方法は?「磁気きっぷ」はどうなる?実際に体験してみました。

(千葉放送局記者・渡辺佑捺)

“地域の足” ユーカリが丘線

千葉県佐倉市の住宅地を走る「山万(やままん)ユーカリが丘線」。昭和57年に運行を始め“地域の足”で、冷房は設置されていませんが、夏になると冷たいおしぼりを配ってくれることでも知られています。

 

全長は4.1キロ、運賃は一律200円。京成本線との乗り換え駅「ユーカリが丘」を起点に、ラケット型の路線を約15分で1周します。

「山万ユーカリが丘線」のホームページより

「顔パス」で改札を通過!

6月15日からは、「ユーカリが丘線」にある6駅すべての改札で、顔認証を活用した乗車システム「ユーカリPASS」の運用が始まります。

渡辺記者

新たに導入された、顔を使って乗車するシステム。私も体験してみます!

『ピロン!』

改札に取り付けられたカメラが顔を認証すると、自動的にクレジットカードで運賃が決済されます。

渡辺記者

簡単に改札を通ることができました!

「顔パス」利用するには?

「顔パス」で乗車するには、事前に自分の顔写真とクレジットカードなどの情報をスマートフォンからオンラインで登録する必要があります。

 

そして、自分で顔写真を撮影します。

 

5分もかからずに登録が完了しました。

 

一連の必要な登録を終えて改札を通ると…。

『ピロン!』

顔が認証され、無事に改札を利用することができました。顔を向けて歩いているだけで、スムーズに認証されました。

マスクやメガネを着用していても認証できますが、走っていたり、マスクとサングラスの両方を着用していると認証できない場合があるということです。

こうしたシステムが本格的に導入されるのは、全国で初めてだということです。

また、定期券も「顔パス」となります。購入する場合は、京成本線との乗換駅「ユーカリが丘駅」の窓口で顔写真を登録します。ただし、支払いは現金のみです。

窓口に設置されたカメラで顔写真を撮影

なぜ「ユーカリが丘線」で導入?

住宅街を通る“地域の足”の「ユーカリが丘線」。「Suica」などの交通系ICカードは利用できず、乗客は現金で磁気付きのきっぷなどを買う必要がありました。

 

そこから一気に最先端の技術を導入したきっかけは、顔認証システムの開発会社から、今後各地の路線で導入を広げるのを前に、まずは規模の小さい路線でスタートしたいと声がかかったことでした。

高齢化で乗客が減少する中、経営の効率を少しでも高めようと、国の補助金を含めて総額6000万円をかけてシステムを導入しました。

「山万」公共交通事業部 吉田秀彰 部長

導入や管理のランニングコストが大きく削減されました。顔を登録することによって乗車券そのものがいらなくなり、乗車券のランニングコストの削減はだいたい3割減くらいになります。

乗客の受け止めは

ユーカリが丘駅で利用者に話を聞きました。

20代

いちいちカードを出す手間とかそういうのなくなるので、歩いているだけで改札通れるんだったらいいかな、そのほうが便利かなと思います。使ってみたいです。

30代

現金だけだったので、便利になると思います。子どもがいるとどうしても買う手間があるので、そのまま「ピ!」って行けたら楽ですよね。

一方で…。

70代

顔認証のやりかたを知らないので、切符のほうが簡単かなと思いました。

80代

全部顔認証になったらどうなるんだろうというのは思いました。磁気付きの回数券は使えなくなるの?って聞いたら、大丈夫ですと言われて安心したところです。

こうした利用者への対応として、紙の切符もQRコードを読み取る形で残し、回数券などは当面、磁気付きのものを続けることにしています。

 
改札の読み込み機にかざして利用

「顔パス」は地域全体へ

「ユーカリが丘線」を運営する「山万」は、沿線で運行しているバスでも、6月15日から顔認証のシステムを導入します。

「こあらバス」
顔認証とQRコード読み取りの両方が可能

さらに将来的には、沿線の商店や飲食店にも導入してもらい、すべてが「顔パス」で済ませられる地域として、魅力を高めていきたい考えです。

吉田部長

街全体、「顔パス」でいろんなことが決済・認証できる仕組みを広げ、顔だけで便利に暮らせる街を目指しています。

ぜひ便利なシステムを利用者の皆さまに体感していただきたいです。

「首都圏ネットワーク」での放送内容は、「NHKプラス」で6月21日(金)午後7時までご覧いただけます。

  • 渡辺佑捺

    千葉放送局記者

    渡辺佑捺

    千葉県政・経済担当。 県内の鉄分を求めて取材しています。

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