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「千葉ジェッツの優勝が父への供養」赤いのぼりで応援 船橋

  • 2023年5月19日

バスケットボール男子、Bリーグの今シーズンの優勝を決める「チャンピオンシップ」。千葉ジェッツは、地元・船橋で、5月20日から、アルバルク東京との準決勝に臨みます。
2シーズンぶりの優勝、悲願の3冠達成に向けて盛り上げる地元の人の思いや見どころについて、お伝えします。

(千葉放送局記者 武田智成、金子ひとみ)

セミファイナルは船橋アリーナで

5月12日に始まったバスケットボール男子、Bリーグの今シーズンの優勝を決める「チャンピオンシップ」。B1の東地区1位で、2シーズンぶりの優勝を目指す千葉ジェッツは、5月20日からホームの千葉県船橋市で、アルバルク東京との準決勝に臨みます。先に2勝した方が勝ち進む短期決戦です。

3月には4度目となる全日本選手権を制した千葉ジェッツ。全日本選手権優勝、地区優勝を果たし、3冠に向けて、残すタイトルはチャンピオンシップ優勝のみです。

おなじみののぼり、地元の人がボランティアで

東葉高速鉄道の「船橋日大前駅」から船橋アリーナまでの道沿いで、真っ赤な千葉ジェッツののぼりが風になびいているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

こののぼり、実は、常に付けっぱなしではなくて、船橋アリーナで試合があるときのみ、毎回、船橋アリーナ東門のすぐ近くに住む会社員の勝倉徹さん(51)と奥さんが取りつけと取り外しを行っているのです。

5月19日の午前中。徹さんの仕事が休みだったこの日、40本ほどののぼりを、船橋アリーナ内のほか、自宅や駐車場のまわりに1時間あまりかけて取り付けていました。

勝倉徹さん

しっかり固定するようにひもで締めつけるのは結構コツがいります。もちろん「ジェッツが勝ちますように」と願いながら取り付けています。

のぼり自体は千葉ジェッツが準備しているということですが、作業はすべてボランティアです。

先月は6回作業しました。好きを通り越して「愛」、「ジェッツ愛」でやっている感じです。ブースターも職員の方も喜んでくれる、その笑顔を見て、「次もやろう」と思えます。ブースターの方からは「勝倉さんに会えると、名前に勝が入っているから、試合に勝てる気がする」と言われたりもします。

「アリーナの入口が分かりにくい」という声を受けて

勝倉徹さんの父・宏さん

こののぼりの取り付け、始めたのは、徹さんの父、宏さんでした。自身もバスケットボールに親しみ、船橋市のスポーツ推進委員も務めた宏さんは、地元の千葉ジェッツを熱心に応援していたといいます。

勝倉徹さん

船橋アリーナは住宅街の中にあるので、来た人たちから「入口が分かりにくい」という声が出ていたんです。それで、父が「のぼりを立てたら分かりやすくなるのではないか」と言い、7年ぐらい前に父がひとりで付け始めたんです。徐々に私も手伝うようになりました。近くの駐車場の持ち主の方などにも許可を得て、少しずつのぼりの数が増えました。

勝倉さん宅の玄関

宏さんは、80歳だったことし2月、急に脳こうそくで倒れ、帰らぬ人となりました。直前まで、のぼりの取り付けも行い、千葉ジェッツの優勝を楽しみにしていたやさきの出来事でした。

突然の父の死は本当にショックでしたし、千葉ジェッツのスタッフさんも言葉を失っていました。亡くなった際ひつぎには、ジェッツのグッズを入れました。父は『負けて悔しがるチームは強くなる』と言っていました。今回のチャンピオンシップでジェッツが優勝すれば、父への供養にもなると思います。

亡き父「来る人にあっ!と思わせたい」

徹さんが、「いちばん取り付けが難しい」と言う、アリーナの東門を入ってすぐの部分。脚立なども使ってアーチ型に取り付けます。

父が「アリーナに来る人にあっ!と思わせたい」ということで、ここだけ斜めに取り付けています。来年春には南船橋に、新たなジェッツのホームアリーナができるので、「私ももうすぐお役ごめんかな」と思っていますが、それまではしっかり盛り上げていきます。

入団直後の西村選手「僕のこと覚えておいてください」

小学生のときからバスケットボールに親しんできて、ファンクラブのプラチナ会員でもあるという徹さんが特に好きな選手は?

西村文男選手です。西村選手がジェッツに入団した8年くらい前、北習志野駅近くのサイン会に行きました。当時はジェッツもそんなに強くない時で、私が「前のチームを追い出されてジェッツに入ったんですよね?大丈夫ですか?」と言ってしまったんです。西村選手はちょっとムッとしていましたが、「僕のこと、覚えておいてくださいね」と言われました。それが、西村選手のファンになるきっかけでした。ベテランとして存在感のある選手になりましたね。ひょうひょうと自分のスタイルのプレーをするところが好きです。
準決勝、大差で勝ってほしいですが、ひとつひとつのプレーを大事にしてほしいですね。

バスケットボール経験者の注目ポイントは?

NHK千葉放送局のバスケットボール経験記者が、注目ポイントを解説します。

武田智成記者

【千葉ジェッツの強さについて】
チームごとの1試合の平均得点ランキングは最も高く、圧倒的な攻撃力を誇っていますが、選手別の得点ランキングには10位内に千葉ジェッツの選手はいません。これは多くのプレーヤーがまんべんなく得点できている証拠で、層の厚さも魅力の一つだと思います。また、これまでのディフェンス強化に加えて、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスを生かすプレーも強みとなっています。

【注目するポイント】
鋭いドライブやパスが持ち味の富樫選手に加えて、個人的には福岡第一高校の頃から、食い入るように見ていた小川選手に注目しています。バスケットボールは、激しいフィジカルプレーのほかスピードのある早い展開、そして最後の1秒まで勝負の行方が分からないのが、おもしろさです。ぜひ一緒に応援しましょう!

準決勝の模様はNHK-BS1で

船橋アリーナへの階段

NHKでは、BS1で、「チャンピオンシップ」準決勝の模様を、生中継でお伝えします。
「千葉ジェッツ」対「アルバルク東京」の放送予定は、以下の通りです。

5/20(土) 午後7時~[BS1] 
5/21(日) 午後7時~[BS1]
5/22(月) 午後7時~[BS1] ※どちらかのチームが先に2勝した場合はなし。

  • 武田 智成

    千葉放送局記者

    武田 智成

    小学5年生から高校3年生までバスケ部。特に高校バスケのファンです。

  • 金子 ひとみ

    千葉放送局記者

    金子 ひとみ

    船橋市担当。バスケをしたのは、高校時代の授業が最後だと思われます。

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