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千葉県議会議員選挙2023結果 党派別議席 女性議員は 投票率は

  • 2023年04月10日

統一地方選挙後半戦の当選者の情報は、こちらのページでお伝えします。
千葉の市長選挙・市議会選挙・町議会選挙 開票速報まとめ

衆議院千葉5区補欠選挙の開票速報はこちら
衆議院千葉5区補欠選挙 開票速報 出口調査の結果は?当選者は?

統一地方選挙は前半戦の投票日の9日、県内では県議会議員選挙と千葉市議会議員選挙の投票が行われました。千葉県議会議員選挙では14人の女性候補が当選し、過去最多となりました。投票率は35点99%で、過去最低でした。24年ぶり選挙戦が行われた選挙区や、本人不在でも当選を果たした候補者もいました。今回の選挙のあれこれ、まとめました。

千葉県議会議員選挙の結果は

県議会議員選挙は前回から定員が1人増えて95人となり、41の選挙区にあわせて137人が立候補しました。

【政党別の獲得議席】

自民党
自民党は44人が当選しました。選挙前は49議席でしたが、事前のNHKの取材に対し無所属で当選した8人が自民党の会派入りを希望していて、選挙前とほぼ同じ勢力を維持するものとみられます。
立憲民主党
立憲民主党は、積極的に新人候補を立て、選挙前より5議席増やして15議席となりました。
公明党
公明党は、新人1人を含む擁立した8人全員が当選し、選挙前と同じ議席数を維持しました。
共産党
共産党は、選挙前より2議席増やして4議席となりました。
日本維新の会
日本維新の会は、新人4人を含む5人を擁立しましたが選挙前と同じ、現職1人の当選にとどまりました。
国民民主党
国民民主党は、議席を1つ増やし2議席となりました。
市民ネットワーク千葉県
地域政党の市民ネットワーク千葉県は、選挙前の1議席を守りました。
無所属
無所属は20人でした。

【女性は最多当選】
女性は14人が当選し、これまでで最も多かった13人を1人上回り、過去最多となりました。

【投票率は過去最低】
投票率は35点99%で、過去最も低かった前回=平成31年の選挙を0点27ポイント下回り、過去最低となりました。
県選挙管理委員会によりますと、同時に行われた全国41の道府県議会議員選挙のうち、5番目に低い数字だということです。

自治体別で見ると、24年ぶりに選挙戦となった富津市が44点55%で最も高くなりました。一方、最も低かったのは野田市の24点94%でした。

最も投票率が高かった富津市の選挙戦のついての記事はこちら
富津市 千葉県議会議員選挙2023 「24年ぶり選挙戦」の結果は?

選挙戦となった26選挙区のうち、4年前の前回も選挙が行われたのは20選挙区の24の市と町ですが、4年前と比較して、11の自治体で投票率が上がりました。

東京に近い県北西部の市川市や船橋市、松戸市、習志野市、柏市、浦安市などで、投票率が上がる傾向がみられました。
一方、13の市と町では投票率が下がり、このうち旭市は、前回よりも8点67ポイント低くなりました。

【新人の当選者は22人】
19の選挙区で女性3人を含む22人の新人候補が初当選しました。

年齢別にみてみると、20代が1人、30代が3人、40代が11人、50代が4人、60代が3人だったよ。

【本人不在でも当選!】
一方、最多当選者は香取市・香取郡神崎町・香取郡多古町で当選した自民党公認の伊藤和男氏で、当選10回です。

今回、伊藤さん自身は体調不良などを理由に選挙運動を行いませんでしたが、議席を獲得しました。

岡根記者

わたしは、香取市の開票所で開票状況を確認したあとに、伊藤さんの事務所に向かいました。後援会長の加瀬幸一郎さんは、本人不在で運動員の中から不安の声はあがっていたものの、運動の中心メンバーは役割分担をして率先して動いていた、本人がいない選挙を理解してもらうのが大変だった、と話していました。

【現職の落選は9人】
今回の千葉県議会議員選挙では、千葉市花見川区、千葉市若葉区、市川市、船橋市、習志野市、鎌ケ谷市、君津市、富津市、白井市の9つの選挙区で9人の現職議員が敗れました。

落選した現職議員は、70代が5人、60代が2人、30代と40代が1人ずつでした。また、9人のうち7人が自民党の公認または自民党県連の推薦をうけていて、2人は立憲民主党の公認をうけて立候補していました。

【1人区で自民議席失う】
4年前、1人区の選挙区は、当選後に会派入りした1人を含めてすべて自民党候補が独占しました。
今回は11の1人区のうち、無投票も含めて9つは自民党の現職候補が議席を獲得しましたが、残りの2つのうち▼富津市では自民党の現職が無所属の新人に敗れました。▼白井市では自民党の現職が立憲民主党の新人に敗れました。

【獲得得票】
獲得得票数が最も多かったのは船橋市で当選した立憲民主党公認の野田剛彦氏で4万3935票です。獲得得票率が最も高かったのは旭市で当選した自民党公認の高橋秀典氏で63.5%です。
船橋市では、最後の7番目で当選した候補と次点となった8番目の候補の得票数の差が166票でした。 

【一夜明けて各政党は】

自民党の浜田靖一 県連会長は、「この選挙戦において信頼と実績に裏打ちされた公認・推薦候補53名を擁立し、党の政策、地域における課題・対応等を訴えさせていただきました。結果、44議席を与えていただき最大会派を維持したものの、過半数を下回るという厳しい結果でありました。この結果は今後の党運営にも影響が懸念されますが、安定した県政運営のためにも、結果を真摯に受け止め、千葉県政の発展に一丸となって邁進していくものであります」とするコメントを出しました。

立憲民主党の奥野総一郎 県連代表は、「県議選は現有10から15に伸ばし、一定程度の成果が出たと受け止めています。国民も2で、統一会派として17で、国民との共闘はうまくいきました。善戦したといえます。自民は5減らしており、国も含めて一定の不満、閉塞感があり、それを追い風に出来ました。ただ、自民批判を大々的に繰り広げたわけではなく、熊谷県政をや神谷市政を支えていくことをしっかり訴えたことも大きかったと思います」と述べました。

公明党の竹内真二 千葉県本部副代表は、「8議席の維持ということで、今までにない厳しい選挙戦ということは告示の前から実感していました。党員や支持者のみなさまに持ち上げて頂きまして、今回8人全員当選という結果が出たことについては、本当に感謝の思いでいっぱいですし、喜びでいっぱいです。ありがとうございました。この3年間、これまでのような形で現場に足を運んで声を聞くのはかなり限定されたので、それはひとつ大きな要因として今回の選挙にも影響を与えたと考えます」と述べました。

共産党の小倉忠平 千葉県委員会委員長は、「県議会で、知事提案にみんな賛成するというオール与党のなかで、我が党は2議席を4議席に倍増し、県民の声を届けるための大事な躍進だったと思います。もともと持っていた議席を取り戻すということで、意思統一して政策論争も丁寧にやり、選挙情勢もリアルに判断して、打つべき手立てをとり、議席を伸ばせたと思います」と述べました。

千葉維新の会の藤巻健太 代表代行は「県議選は少なくとも3議席以上を取りたいという思いがあったので、1議席に終わってしまったのは非常に悔しく、私の力不足を感じています。一方で、松戸市でトップ当選できたのは、私の地元でもありますし、日本維新の会の一つの足がかりをつくることができたかなと感じています。支持して下さる方というのは、関東圏でも着実に増えているなという分析はしています」と述べました。

国民民主党の天野行雄 千葉県総支部連合会事務局長は、「私は戦わずして終了したという形ですが重みをきちんと受け止めてしっかり取り組んでいきたいです。対決よりも解決、その政治姿勢をきちんと明確に皆さんに伝えていきたい。新しい、若者の支持層を入れながらみんなに理解してもらう政治をつくっていくという思いを持って組織をつくっていかなければならない」と述べました。

市民ネットワーク千葉県の伊藤とし子 共同代表は「専業主婦で政治的な関心を持っている人たちが、自分たちの考え方をかたちにするというのがネットだったんですね。女性の働き方が変わってきているなかで、私たちの形がこのままでずっといけるのかなという、過渡期かなと思います」と述べました。

千葉市議会議員選挙

千葉市議会議員選挙は、6つの選挙区、あわせて50人の定員に対して66人が立候補しました。

【政党別の獲得議席】

▼自民党 14議席
▼立憲民主党 8議席
▼公明党 8議席
▼共産党 7議席
▼日本維新の会 4議席
▼地域政党の市民ネットワーク千葉県 1議席
▼無所属 8議席

投票率は、38点25%で、前回を0点52ポイント下回り、こちらも過去最低となりました。

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