統一地方選挙は、全国で41の道府県議会議員選挙と、17の政令指定都市の市議会議員選挙が31日、告示され、千葉県では▼県議会議員選挙と▼千葉市議会議員選挙が4月9日の投票に向けて9日間の選挙戦に入りました。
候補者の立候補はどのように受け付けられて、届け出順が決まるのか。告示の日、現場のドキュメントです。
千葉県議会議員選挙は41の選挙区があり、立候補の受付は県内の地域振興事務所など11か所にわかれて行われます。
こちらは松戸市、野田市、柏市、流山市、我孫子市、鎌ケ谷市の6つの選挙区の立候補受付が行われる、東葛飾地域振興事務所の会場の入り口です。わたしは午前7時半ごろに到着しました。
ひとつの会場で6つの選挙区の立候補の受付が行われます。「仮受付」と書かれているのは、選挙の届け出順を決めるくじの前に、立候補者がくじで使う番号を決める受付だからです。受付が始まる8時半より前に、立候補者はここで、番号が書かれた玉が入った封筒を選びます。
午前8時半、受付がはじまりました。このあと、福引きなどで使われるタイプのくじを使います。立候補者は、封筒に入っていた番号付きの玉をくじの箱に入れます。そして、選挙管理委員会の職員がくじの箱をまわし、最初に出た玉の番号の立候補者が、届け出順「1番」です。
一方こちらは千葉市議選の立候補受付会場です。6選挙区あり、6つの会場にわかれて行われました。
私は緑区選挙区の届け出を取材するため、午前8時すぎに会場に到着しました。その時点で、5人の立候補者の陣営が受付を待っていました。
午前8時半、選挙長が開始を宣言しました。
この会場で使われるくじは、県議選とは違い、棒のタイプでした。立候補者は、2回くじをひきます。1回目は、くじを引く順番を決めるためのくじです。ここで1番を引いた立候補者から順に、2回目のくじを引き、その棒に書かれていた番号が届け出順になります。
届け出順が決まると、書類のチェックが行われます。たいていの陣営は、事前に選挙管理委員会の確認を受ける「事前審査」を経ているので、ここでのチェックはスムーズです。
あとから来た陣営は、くじなしで届け出順が決まります。
受付開始から1時間ほど経つと、ほとんどの立候補予定者の陣営が受付を終えました。会場は、選挙管理委員会の職員が数人だけ残り、午後5時の締め切りまで待機します。
受付を終えると、立候補者の陣営は、それぞれの選挙区に戻って、支援者を集めた出陣式を開いたり、街頭で演説を行ったりするなど、選挙運動を始めます。また、まちなかに立てられている選挙の立候補者掲示板に向かい、届け出順番号のところにポスターを貼っていきます。早くポスターを貼りたい陣営は、一刻も早く届け出順を知ることが重要になってきますね。
午後5時、県議選の立候補受付会場では、「ただいまを持ちまして立候補受付を終了します」というアナウンスがありました。
こちらの緑区の千葉市議選立候補受付会場は、あすから期日前投票が行われるということで、さっそく準備を始めていました。
ちなみに、前の日の30日には、県の選挙管理委員会が立候補受付のリハーサルを行ったラッカ!
告示前日の30日午後、県選挙管理委員会では県庁で県議選の立候補受付のリハーサルを行いました。こちらは、そのときの様子です。
リハーサルが行われた県庁の会場では、告示日当日、千葉市内の6つの選挙区と市原市選挙区のあわせて7つの選挙区の立候補を受け付けます。
立候補者予定者の陣営はまず、会場の部屋の外に設けられた仮受付をします。ここで、ランダムに置かれた封筒を選びます。その中には番号が書かれた玉が入っていて、番号を確認して、玉をくじの箱に自ら入れます。
このあと、会場に入り、待機します。
そして、くじ引きです。このくじの結果で、立候補の届け出順が決まります。先ほどの仮受付で玉を入れたくじを、選挙管理委員会の職員が回します。最初に出た玉の番号の陣営が、届け出順「1番」です。
届け出順が決まると、選挙管理委員会の職員が、ホワイトボードに結果を貼り出していきます。
届け出順が決まったあと、立候補者の陣営は、立候補に必要な書類を提出します。
たいていの場合、立候補者は必要書類について、あらかじめ選挙管理委員会の「事前審査」を受けているので、当日の受付はスムーズに進みます。
書類の確認が終わると、候補者の陣営は、選挙管理委員会から、選挙事務所に掲げる標札や選挙カーの表示板、街頭演説の際につける腕章など、選挙運動に必要な道具を受け取ります。これらは選挙の公平・公正を保つためのもので、選挙管理委員会からそれぞれの陣営に同じものが提供されます。
奥のホワイトボードには、それぞれの市や区の届け出順が張り出されていますね。
最後、選挙長が「受理」すると、陣営は、出陣式や第一声に向かうことになります。