ページの本文へ

  1. 首都圏ナビ
  2. ちばWEB特集
  3. 千葉の選挙 1票が明暗を分けた!2022年度地方選で起きたドラマ

千葉の選挙 1票が明暗を分けた!2022年度地方選で起きたドラマ

  • 2023年03月13日

4月は統一地方選挙。
「選挙があるのは知っているけどなんとなく関心が向かない」「私が行かなくても結果は同じ」・・・こんなふうに感じている方はいませんか?
いえいえ、そんなことはないんですよ!!
この1年のうちに県内で行われた地方選を振り返ると、くじ引きやわずかな差で当落が決まるなど、いろいろなドラマがあったのです。

最後の議席はくじ引きで ~匝瑳市議選~

匝瑳市議選 開票作業の様子(2022年10月30日)

2022年10月23日告示、10月30日に投開票が行われた匝瑳市議会議員選挙では、18番目の最後の議席をくじ引きで決定しました。
定数18に対して21人が立候補していました。

岡根記者

匝瑳市議選は、前回は無投票だったので、8年ぶりの選挙戦でした。私は、2021年12月に、旭市議選で最後の1議席をめぐるくじ引きを取材しましたが、まさか、1年も経たないうちに隣の匝瑳市で同じことが起きて、本当にびっくりしました。

岡根記者の旭市議選挙取材記はこちらくじ引きで決まった最後の1議席 千葉・旭市議会議員選挙

くじ引きの瞬間

午後10時半ごろ、増田清巳さん(新人)と増田正義さん(現職)さんが415.5票の同じ数で並んでいることがわかり、くじ引きをすることになりました。午後11時ごろ、当たりくじを引いたのは、増田正義さん(現職)でした。

岡根記者

旭市議選では『選挙長』という開票責任者がくじを引きました。匝瑳市議選では、それぞれの陣営がくじを引くルールで、選挙管理委員会が、それぞれの陣営の立会人にくじを引くよう依頼したんですが、立会人は2人とも「責任が重すぎる」と断り、候補者本人が急きょ呼び出されて、候補自身がくじを引きました

64人が立候補 ~松戸市議選~

80枠用意されたポスター掲示場

2022年11月13日告示、11月20日に投開票が行われた松戸市議会議員選挙では、定数44に対して64人が立候補する大混戦となりました。

間瀬記者

2018年の松戸市議選では、定数44に対して立候補したのは59人でした。4年前に比べて立候補者数が増えたことにともない、投票率も上がることが期待されましたが、34.82%で過去最低の投票率となりました。

当選した44人のうち、新人は12人。一方、選挙前、現職だった3人が落選しました。44番目の当選者の得票数は1766票で、次点候補との票差は62票でした。
開票終了は翌21日の午前1時で、4年前よりも1時間10分遅くなりました。

間瀬記者

統一地方選の前哨戦ということもあり、各党、幹部が入って大規模な駅前での演説を行ったり、選挙カーが各地で行き交ったりするなど、白熱していました。松戸市では、市議選の5か月前に市長選があり、9人が立候補しましたが、そこで落選した8人のうち6人が市議選に立候補し、5人が当選しました。松戸市は都市部で、無党派層や浮動票も多いです。『市長選に落選しても、候補者として選挙運動すれば、5か月後の市議選につながって当選できるかもと考えた人もいるかもしれない』と話す人もいました。

0.4票差で明暗 ~香取市議選~

香取市役所

2022年12月11日告示、12月18日に投開票が行われた香取市議会議員選挙では、0.403票差で明暗が分かれました。
定数22に対して、23人が立候補していました。

22位で当選した現職・鈴木聖二さんの得票数は630.403票だったのに対し、23位で落選した新人・小山田富行さんの得票数は630票でした。

金子記者

選挙管理委員会の担当者によると、最終段階で、鈴木聖二さんと小山田富行さんは630票で並んでいました。しかし、「セイジ」とだけ書かれた票が1票あり、22位で当選した鈴木聖二さんと、17位で当選した久保木清司さんに得票に応じて比例配分された結果、鈴木聖二さんが小山田富行さんを上回ったということです。

2022年 4人の現職首長が敗れる

2022年、千葉県内では21の市町で首長選挙が行われました。
このうち、無投票だったのが2つで、現職が3選した木更津市と現職が8選した東庄町でした。東庄町の岩田町長の8選は、県内の現職の市町村長で最多です。
あとの19の市と町は選挙戦で、現職に新人が挑んだものが13市町で、あとの6市町は新人どうしの争いとなりました。
現職対新人となった13の選挙戦のうち、四街道、市川、香取、館山の4つの市では、現職が新人に敗れました。

ことしこれまでに行われた選挙は、我孫子市長選挙のみで、無投票で現職の5選が決まりました。

坂本記者

2022年選挙で敗れた、四街道の前市長は3期、香取と館山の前市長はそれぞれ4期務めました。市川市の前市長は1期でした。多古町では前の町長が公職選挙法違反の罪で罰金の略式命令を受けて辞職したことにともない、また、勝浦市では前の市長が在職中に死去したことにともない、それぞれ急きょ選挙が行われました。この2つ以外の19の市町は、任期満了にともなう首長選でした。

市川市長選の取材記はこちら。
千葉 市川市長選 現職市長が得票1割未満の衝撃

4月は統一選です!

4/9には、▼千葉県議会議員選挙と▼千葉市議会議員選挙が行われます。
4/23には、▼4市と1町で町長選挙、▼16の市議会議員選挙、▼5の町議会議員選挙、また、▼「政治とカネ」をめぐる問題で自民党の現職議員が辞職したことにともない、衆議院千葉5区の補欠選挙も行われます。

<前半戦3/31告示 4/9投開票>
千葉県議選
千葉市議選

4年前、千葉県議選の投票率は36.26%、千葉市議選の投票率は38.77%で、それぞれ過去最低だったよ。

<後半戦4/23(日)>

4市長選(佐倉市、流山市、習志野市、白井市)4/16 告示
1町長選(鋸南町) 4/18 告示
16市議選(成田市、佐倉市、鎌ケ谷市、浦安市、印西市、白井市、富里市、銚子市、船橋市、館山市、木更津市、習志野市、山武市、市川市、流山市、勝浦市)4/16 告示
5町議選(酒々井町、多古町、長南町、鋸南町、横芝光町)4/18 告示

4年前の投票率は、佐倉市長選は48.07%、習志野市長選は43.85%、流山市長選は43.87%だったよ(白井市長選と鋸南町長選は無投票)。

衆議院千葉5区補欠選挙
 4/11(火)告示 4/23(日)投開票

前回、2021年の衆院選の千葉5区の投票率は54.07%だったよ。

どの人に、千葉県や地域の今後の4年間を託すのか。ぜひ関心を持って、みなさんの1票を無駄にしないでほしいナ。

ページトップに戻る