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天井の一部落下 ヘルメット着用で予算委員会審議 千葉県議会

  • 2023年03月01日

28日、千葉県議会で議場の天井の一部が剥がれて議席の近くに落下しました。けが人はいませんでしたが、1日の予算委員会では、議員や県の幹部などがヘルメットを着用して審議を行いました。

天井が剥がれた!

28日午後、千葉県議会の議場で予算委員会の一般質問が行われていた際、天井の化粧板の一部が剥がれて議席の机の上に落下しました。

黒い部分が剥がれた場所

落下したのは縦およそ5センチ、横およそ11センチ、厚さ1センチ余りで、重さおよそ20グラム。ロックウールと呼ばれる軽い素材のもので、委員会の出席者にけがはなく、議事は予定通り進められました。

落下した天井の一部

1日朝の予算委員会の理事会で対応を協議した結果、▼出席する議員や県の幹部、それに傍聴者など、議場に入るすべての人が念のためヘルメットを着用し、▼落下した場所の周辺の席を空けるなどして、きのうに引き続いて審議が行われました。

ヘルメット着用で答弁に立つ県幹部たち
剥がれた部分の下一帯を空けて審議が行われた

令和3年10月に地震があった際に天井から粉が落ちてきたことがあり、令和4年2月に各議席にヘルメットが配備されることになりました。今回は、配備後初めてのヘルメットの活用事例となるということです。

県はドローンを使って板が剥がれた場所や周辺の状況を確認していて、必要に応じて処置を施すということです。

県議会の建物は築何年?

県によりますと、県議会が入る建物が完成したのは、昭和49年11月で、築47年経っていて老朽化が懸念されているということです。このため、現在審議されている来年度予算案に改修を検討するための費用が盛り込まれています。

議会棟(千葉県HPより)

「ヘルメットで議会」ほかにも

平成24年(2012年)9月、市原市の市議会の議場の「つり天井」が地震で落下するおそれがあることがわかり、市議会は緊急時に備えて、議会の開会中はヘルメットを持参して議場に入るよう議員や市の職員に要請したことがありました。

市原市議会の議場がある建物は、昭和47年に建設され、天井にはボードをつり下げるタイプの「つり天井」が使われていて、東日本大震災をうけて市が耐震性を調査した結果、天井裏の耐熱材がはがれていたり、ボードを固定する金具がゆがんでいたりするなど、大きな地震が起きたら落下するおそれがあることがわかったということです。

このため市議会は、補修工事などで安全が確保出来るまで議会の開会中はヘルメットを持参して議場に入るよう、議員や市の職員に要請し、当時、市議会で議員らはヘルメットを持って審議を行いました。

このとき、傍聴席は立ち入りが禁止され、傍聴に訪れた市民は別室に用意されたモニターで審議の様子を確認したということです。

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