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4期目八街市長に聞く 通学路整備は?落花生のデータがない?!

  • 2022年12月5日

先月行われた八街市長選挙。12年ぶりの選挙戦は、現職の北村新司氏が4回目の当選を果たしました。ただ、投票率は27点18パーセントで過去最低でした。
北村市長はこうした状況をどう受け止めているのか、また、市の課題をどのように考えているのでしょうか。私が聞いた市民の声を、直接市長にぶつけてみました。

(成田支局記者 佐々木風人)

選挙戦を振り返って

11月13日告示日の出陣式で
佐々木記者

選挙戦が12年ぶりとなったことについてはどう思っていますか?

北村市長

2人の候補が出たことは、市民が判断する機会になって良かったと思います。選挙は、それぞれの主張を市民の皆様に訴えて、選択をしてもらうわけですから、候補がたくさん出ることは自然なことだと思います。職員と協力しながら、市民のためのまちづくりをすることが私の哲学です。久しぶりの選挙戦でしたが、市民に対する変わらぬ思いを訴え続け、その結果、当選させていただきましたので、訴えたことは必ずやり遂げなければならないと責任を重く感じています。

佐々木記者

ただ、投票率は、過去最低の27点18パーセントでしたね。

北村市長

もっと市民が投票した上での市長選であるべきだと考えているので、4期目の大きな課題です。私自身が自治会に実際に足を運んで、こういう街づくりをしたいともっと訴え、街づくりに関心を持ってもらうようにしなければなければならないと思っています。

「通学路の整備」「学校トイレの洋式化」

佐々木記者

4期目で力を入れたいことは何ですか?

北村市長

去年6月、子どもたちが死傷した事故のことは忘れてはいけないとずっと言ってきました。そのことを踏まえた通学路の整備は私の喫緊の課題で、それに向けて全力投球するということを市民のみなさまに訴えてきました。PTAや地域の方からは、150か所点検をしてほしいと要望がありました。8割は終わりましたが、残りの2割は、地権者との話し合いや、信号機の設置などで、すぐにはできない事情もある。そのことを踏まえて、通学路を含めた道路整備を、できることからどんどんやりたいと思っています。

北村市長「また将来を担う子どもたちのために、教育環境の整備が大事だと常々思っています。学校には和式のトイレがまだあり、解決しないといけないと思っています。小中学校のトイレの洋式化も喫緊の課題として取り組みます。また、第3子以降の子どもの給食費の無償化にも取り組みます。これは次の4月からを予定しています」

佐々木記者

そのほかはどんなことですか?

北村市長

免許を返納した場合、買い物や病院に行けないという声をたくさん上がっていました。これを受けて、デマンド型の乗り合いタクシーを令和5年10月から、実証導入します。

市民の声は?

市民のみなさんは、市にどんな要望があるのでしょうか。実際に、市役所に来ていた市民に話を聞き、それを北村市長にぶつけてみました。

会社員の20代女性

道路の整備をもっと進めてほしいです。八街市の道は狭く、歩道がなく、線も引かれていないところがたくさんあります。登下校の時間には、いつも危ないと思いながら運転しています。

北村市長

長期・中期・短期の課題をそろえた計画を改めて立てなければいけないと思っています。歩道の整備などは喫緊の課題として取り組まなければならないと思います。

無職の30代男性

障害者が暮らしやすいまちにしてほしいです。自分は障害者で、働きたいと思っていても、働き口がないんです。大手の企業が少ないから仕方ないのかもしれないが、もっと働き口があるといい。

北村市長

新規で市内に拠点を設ける事業者に、障害のある人の雇用についてお願いはしています。民間とも連携していますが、市としても、もっと前向きに取り組まなければいけないと思っています。

パート従業員の30代女性

小学生と未就学児の2人の子育て中で、児童館に行っても、すでにいっぱいになっていることがあります。都内には、室内に遊具があるような施設もあるので、もっと子どもが遊べる場所がほしいです。

北村市長

足りないという思いはあります。子育てしやすい街づくりを訴えているので、もっと充実させないといけないと思います。親子で遊べる場所づくりは、今後も進めていきたいです。

会社員の60代男性

自治会の活性化をサポートして欲しいです。30年前、千葉市から八街市内の新興住宅街に引っ越しましたが、地域であまり深い付き合いがなく、最近も近所で孤立死したケースが2件くらい相次ぎました。漠然としたさみしさや不安があると思います。

北村市長

一人暮らしや高齢者のために、郵便局とネットワークをつくっています。新聞がたまっていると、市の担当に電話が行くような仕組みです。一人暮らしでも不安のない、声かけし合えるような八街市にしたいと思っています。以前は自治会の祭りがあって、情報交換の場になっていましたが、いまはコロナでなくなってしまっています。市としても交流の場ができるようにサポートしたいと思います。

「落花生」のデータがない?!

八街市といえば特産品の「落花生」が有名ですが、今回、県内市町村別の収穫量を調べようとしたところ、直近のデータがないことに気づきました。県のHPに掲載があるのも、2006年産(平成18年産)のものが最後です。

県のHPより

農林水産省によりますと、米や麦、大豆のように自治体や各農家への交付金の算定が必要な作物以外は、調査の簡素化や効率化のために統計を取ることが廃止され、今後も復活させる予定はないということです。

佐々木記者

八街市で落花生の生産が盛んなことを裏付けるデータが、平成18年を最後に「ない」というのはもったいないですね。

北村市長

そうなんです。私はことし4月から、千葉県統計協会の役員になりましたので、県として数字を出してもらえないか、努力したいと思っています。八街市の落花生は味でも量でも日本一だと思っていますからね。

取材後記

今回の市長選は、12年ぶりの選挙戦でした。市民にとっては選択の機会となりましたが、投票率は過去最低となりました。インタビューの中で北村市長はこのことを重く受け止めていて、自ら自治会に足を運ぶ機会を増やし、街づくりについて関心を持ってもらうよう努力すると話していました。一方、私は市役所で実際に数人の市民の方と話をしましたが、ひとりひとりが明確に市への要望を持っていました。
市長は、予算を配分し、執行することができます。市長が市民の要望をしっかり予算に反映させているのか、取材を続けたいと思います。

八街市HPより

また、八街市のイメージキャラクターは「ピーちゃん ナッちゃん」ですが、NHK千葉放送局のマスコットキャラクターは「ラッカ星人」で、落花生仲間です。北村市長にこの話をしたところ、「ぜひ今度コラボする機会を設けましょう」と話していました。

  • 佐々木風人

    千葉放送局成田支局

    佐々木風人

    八街市を担当する成田支局に来て1年になりました。市役所で直接市民の方に話を聞いて、行政の役割と責任の重さを改めて感じました。

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