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「NHKのど自慢in八千代市」体験学習会

~地元の中・高校生が舞台裏にいざ潜入!~
  • 2022年10月28日

10月23日(日)に千葉県・八千代市で行われた「NHKのど自慢」。
普段なかなか見ることのない放送の裏側に、県内の中学生・高校生たちが潜入しました。

放送当日の午前9時、会場となった「八千代市市民会館」に集合。
今回、参加いただいたのは成田高等学校・付属中学校、千葉県立幕張総合高等学校の皆さん。
そして、講師を務めるのは、NHKのど自慢の青木一徳プロデューサー(右奥)と、技術担当の濱田雄介職員(真ん中)・山田太郎職員(左)です。

まずは、青木プロデューサーから、特別に、
当日スタッフが使う台本を使って、番組の説明です。

こちらは、台本のはじめにあるスタッフ表です。この裏のページにも名前と連絡先がびっしり。

青木P「のど自慢には、演出、音声、照明や技術など、1回に、150人近い人が関わっているんですよ」

そして台本の1ページ。番組の中で生演奏のバンドメンバーを紹介する部分です。

上の段には、会場にあるカメラのうち、どのカメラで撮るかのカメラ番号、
2段目は、どういう映像を撮るか、一番下は、その映像に合わせた小田切千アナウンサーのコメントです。
ふだん、部活動で映像作品なども作っている生徒の皆さんですが、こうした台本を見るのは初めてだそうで、興味津々の様子でした。
続いて、ホールの見学です。すでに演出担当、カメラマンなどの技術陣が、12時15分からの生放送に向けて準備をしています。

現場のスタッフの動きと台本などを熱心に見比べていました!

次に向かったのは、会場の外・駐車場。

こちらに並ぶのが、テレビ中継用の車です
(手前が音声中継車、奥は映像中継車。)

このときにはリハーサルを行っていたので実際にスイッチングしている様子を見学しました。

技術担当者「この車に、会場にあるカメラの映像が送られてきて、それを台本や演出に沿って、ここでスイッチングして放送しているんですよ」

スイッチャーの手元です。台本に沿って、
左手でカメラを次々と切り替えていきます

参加生徒「スイッチャーって外の中継車でやってるなんて、びっくり!」
そして、今回見学はできなかったのですが、こちらが、音声中継車の内部です。

大量のボタンやフェーダーがびっしりと並んでいます・・・!!

のど自慢のホールには、観客のみなさんの声を収音するマイクやバンド演奏用のマイク、歌う人、ゲスト、アナウンサーなど、合計50本ほどのマイクを使用しています。その音声を調整して、放送用にミックスした音をここで作っています。音声中継車の音を、映像中継車に送り、映像と合わせて八千代市の会場からNHKへ、そこから全国のテレビに向けて生放送しているというわけです。

技術担当者「この音声卓は、この車以外に、舞台袖と、客席後方の3か所にあるんです。この車でテレビの放送用の音声を作っていて、ほかにステージ上の出演者向けの音声、客席の観客向けの音声をそれぞれのミキサーが連携しながら作っているんですよ」

参加生徒「そうか、テレビで聞く音と会場で聞く音は別々に作られてるんだ!」

そして、スタッフたちの休憩時間には、実際に放送で使うカメラの操作体験も!

技術スタッフが直々に説明
ピントの合わせ方、サイズの決め方なども詳しく・・・
本番で使うカメラの操作を交代でしてみます。

アップで撮るとピントがずれたり、急に動くと見失ってしまったり・・・。
さあ、いよいよ本番。みんなで会議室に戻り、モニター越しに映像チェック!
ホールで行われている、のど自慢の様子が中継車、NHKを経由してテレビに映っています。
先ほど実際に触れたカメラで撮影、スイッチングされた映像です。

参加生徒「おじいちゃんおばあちゃんが大好きな演歌のイメージだったけど、同世代も方々も出ていて、いろんなジャンルの歌があり、印象が変わった!」

参加生徒「合格した人も、不合格だった人もみんな楽しそうですね!」

青木P「全国各地で開催しているので、出場される方はもちろん、NHKのスタッフも都度異なり、毎回新鮮な気持ちで臨んでいます。これからも、のど自慢を観てもらえるとうれしいです」

そして、生放送が無事終了。ラフなTシャツに着替えた小田切アナウンサーが合流すると、矢継ぎ早に質問タイムになりました。
日頃、放送部で朗読やナレーション、司会などを務めることがあるという皆さん、聞きたいことがたくさんのようです。

Q.「吹奏楽もやっているので発声がどうしても吹奏楽っぽくなってしまいます。自分が求める発声とは違い悩んでいます。」

A.「(実際に発声を聞き)とてもいい声だし、直すこと必要はないんじゃないかな。ただスタジオだったり、対面だったり、場所や場面によって発声の方法を変えることはあるよね。僕もステージの上と今こうやってみんなと話しているのでは違うように。」

濱田職員「元気のあるとてもいい声だと思いますよ。スポーツ中継にいそうですよね。いかにその人の声にあった調整をするか、どうすればその人の声のいいところを引き出すことができるかは音声スタッフの腕の見せどころですね。」

Q.「アナウンサーになるためには、今どんな経験をしておくべきでしょうか。」

A.「これというものはなく、興味を持ったことに、たくさんチャレンジして欲しい。海外旅行とかなんでも。どんなことにも興味をもつことが大切。好きなことを突き詰めるのもいいよね。僕は最初からアナウンサーになろうと思っていたわけではなかったけど、演劇をやっていた経験は今の仕事につながっているし。」

Q.「コンテストの本番で自分では気づかない緊張を指摘されたことがあります。小田切アナでも緊張することはありますか。また、どうやって緊張を抑えていますか。」

A.「3,000人も入るNHKホールの舞台に初めて立ったときはとても緊張したね。でも、緊張は決して悪いことじゃないんだよね。逆に全く緊張しないのはよくなくて、むしろ、適度な緊張はいいパフォーマンスにつながると思います。緊張していると気づけたら、その状態から、どうしていくかを考えていけたらいいよね。」

Q.「インタビューで相手から言葉を引き出すことが、とても難しいと感じます。小田切アナはステージで思い通りにいかない場面もあると思いますが、日頃から意識していることはありますか。」

A.「緊張している様子などから、相手にどう接すればいいかを、状況に応じて決めることも多いです。あらかじめ聞き出したいことを固めすぎると、かえって回答は引き出しにくい。のど自慢では、前日の予選会で取材を行い、出場者の話をたくさん聞きます。事前に情報の引き出しを増やしておくことで、様々な角度からアプローチができ、結果として、相手の良さを引き出すことにもつながっているかな。」

小田切アナウンサーの言葉を熱心にメモする姿も・・・

予定の時間を迎えるも質問は続きました。皆さんに、楽しんでいただけたようで、本当によかったです!

今回、学んだことを日々の部活動に、活かしてくださいね!
そして、皆さんそれぞれの楽しみ方で、日曜お昼は「NHKのど自慢」をご覧ください~(笑)

皆さん、本当にお疲れ様でした~

最後に小田切アナウンサーとNHK千葉放送局マスコットキャラクター“ラッカ星人”と記念写真を1枚

 

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