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夏の甲子園 市立船橋が15年ぶり6回目出場へ 千葉

  • 2022年08月05日

8月6日に甲子園球場で開幕する夏の全国高校野球。千葉県からは市立船橋高校が15年ぶりに出場します。甲子園をかけた高校球児たちによる白熱した千葉県大会決勝を振り返ります。

(千葉放送局記者 荻原芽生)

全国高校野球千葉大会は7月9日から27日の日程で行われ、県内168校が出場。初戦から激戦が繰り広げられました。
迎えた27日の決勝。青空が広がったZOZOマリンスタジアムには大勢の観客が訪れました。
対戦したのは、春の県大会で優勝した「市立船橋高校」とことしのセンバツに出場した「木更津総合高校」。

決勝戦は打撃戦に

初回、市立船橋が犠牲フライで1点を先制すると、木更津総合はその裏、内野ゴロの間に1点を返し同点、さらにタイムリーヒットで逆転します。

2回、3回は、両投手が踏ん張り、1対2のまま、4回を迎えます。

4回 逆転のタイムリー安打を放つ谷藤選手

1点を追う市立船橋は、2アウト、ランナー1塁3塁から大野七樹選手と谷藤汰樹選手が連続してタイムリーヒットを放ち、3対2と逆転します。

6回 二塁打を放つ篠崎選手

勢いづいた市立船橋は6回、1年生の篠﨑大耀選手がフェンス直撃のツーベースヒット。この回3点を追加します。

4点を追う木更津総合はその裏、菊地弘樹選手と植木瑠斗選手のタイムリーヒットで3点を返し、再び1点差に詰め寄ります。

6対5で迎えた8回、市立船橋は森本哲星投手がみずからのバッドで2人を返すなど一挙4点を追加、10対5と木更津総合を再び突き放します。

9回には森本哲星投手の双子の兄、森本哲太選手からランニングホームランが飛び出し、さらに3点を追加。

エースの森本投手

投げては森本投手が180球を投げきり完投。
市立船橋は13対6で木更津総合高校を破り、15年ぶり6回目の甲子園出場を決めました。

【市立船橋 森本哲星投手】
「ここまで苦しい試合もあったが、練習してきた成果を決勝で発揮することができてうれしい。千葉の代表として甲子園でも思い切ってプレーしたい」

初戦は沖縄・興南

市立船橋高校の初戦は大会4日目、第3試合で13回目の出場となる沖縄県代表の興南高校と対戦します。

宮栄太朗主将

今年のチームの特徴はピッチャーを中心とし、守備からリズムを作っていき、次につなぐ攻撃をすることです。甲子園ではこの特徴を存分に発揮し一戦必勝で全力で戦い抜きます。優勝目指して頑張ります。

取材後記

高校野球の魅力は、プロ野球では味わうことのできない1球にかける必死さを感じられることだと思います。特に夏の大会は高校3年生にとって最後の大会。そのチームのメンバーで戦うのも最後です。ひとつひとつそれぞれの思いが詰まった試合でした。
また、球場に響き渡る吹奏楽の応援も醍醐味です。その中でもひときわ注目していたのは、ことし5月に公開された映画「20歳のソウル」のモデルで、がんのため20歳で亡くなった浅野大義さんが母校市立船橋のために作った「市船soul」でした。映画が公開されたこの年に甲子園出場を果たしたことに強い縁を感じずにはいられません。甲子園球場で「市船soul」を響かせてほしです。頑張れ市船!

「市船soul」をもっと詳しく知りたい方は、【こちら

  • 荻原芽生

    千葉放送局

    荻原芽生

    初任地は徳島局。ことし2月から千葉局。警察取材などを担当。最近涙もろくなり、高校野球を観戦しているとすぐ目頭が熱くなります。 

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