7月10日の参議院選挙。14人の候補者は連日、県内各地で街頭演説を行ったり、集会を開いたり、インターネットやSNSで情報を発信するなどして、精力的に選挙活動を行っています。千葉放送局の記者が、各候補者の選挙戦についてお伝えします。
(千葉放送局記者 金子ひとみ/櫻井慎太郎/大岡靖幸/荻原芽生/武田智成/杉山加奈/
渡辺佑捺/坂本譲)
千葉選挙区に立候補しているのは、届け出順にご覧の方々です。
各候補者を取材している千葉放送局の記者8人が、コンパクトにリポートしていくよ!
自民党の現職、猪口邦子さんは、大学教授や少子化担当大臣を務めた経験から、安心して子どもを産み育てられる環境の充実を訴えています。
「3期目、当選できたら必ず、まず、出産育児一時金、事実上、出産費用の無償化になるほどの増額をしてまいる決意です。高等教育にアクセスしたいと思ったら、進学したいと思ったら今度は、給付型の奨学金です。この給付型の奨学金、拡充してまいります」
猪口さんは、街頭での活動に力を入れ、より多くの市民と接することにこだわっています。
「この国は地面を掘って何かすごい資源が出てきますか?そうではない国にあって、教育こそが希望ではないですか。自分はまず初代少子化担当大臣を務めた者でもあり、子ども、特に若い世代、女性たちも含め、大丈夫にしていく責任があります。一生懸命がんばります」
自民党の新人、臼井正一さんは、千葉県議会議員を5期務め、自衛隊の明記など、憲法改正の必要性を訴えています。
「真面目に努力した人が正当に報われ、すべての人が制度の中で救われる世の中をつくりたい。この千葉県に軸足を置いて、国と県と市町村を結ぶ、その役割を担わせていただきたい。政治の安定をもって、国政を前に前に進めていきたいと思っております」
臼井さんは、大規模な集会や街頭演説を県内各地で行い、組織票を固めたいとしています。
「日本人の命と、そして日本の平和と独立、これを必ず守り抜く、そういう強い意志を示していきたいと思っています。安全保障、そして人口減少、コロナ対策、この3つは力強く、団塊ジュニアの代表として解決していく、そういう姿を見せていきたい」
NHK党の新人、渡辺晋宏さんは、一次産業を活性化させたいと、農業政策で支持を訴えています。
「私はNHK党公認ではございますが、今回は、農業の問題を一点としてですね、みなさまに訴えさせていただきたい。やっぱりこの一次産業、もっと活発化させていただきたいと思っております」
立憲民主党の現職、小西洋之さんは、今の物価高騰は自民党の経済政策が原因だと指摘し、厳しく批判しています。
「岸田政権が国民を守ることが本当にできるのか。日本だけが失敗をしたアベノミクスという政策、それを岸田政権が無為無策で引き継いで、アベノミクスの円安によって、日本だけが、ダブルパンチの物価の高騰を受けている」
小西さんは政策を訴えるだけでなく、選挙の小道具などについて語る動画もつくり、選挙に関心がない人にもアピールしています。
「いま市民の皆さんの暮らしを脅かしているこれまで経験のないインフレ、私は岸田インフレと問題提起しました。この岸田インフレをこのまま続けるのか、それとも国民の皆さんの判断で、この岸田インフレをとめるのか。そのことが問われている」
NHK党の新人、中村典子さんは、NHKを見たい人だけが見られるようにする制度を作るべきだと訴えています。
「NHKのスクランブル化、これを実現するために、国政にチャレンジさせていただきました。NHKの被害の方からお守りするために、がんばって参りますので、どうぞよろしくお願い致します」
国民民主党の新人、礒部裕和さんは、千葉県議会議員を4期務め、給料が上がる経済を実現したいと訴えています。
「いまの厳しい経済環境、これをなんとか積極財政で元気にしていきたい。できる限り経済的な負担をかけずに、子育て教育ができる環境を作り出す。これまでの政策が今の結果であるならば、今ここで政策や政治を変えることで私たちは未来を変えたいんです」
礒部さんは、自身も3人の子育て中で、同世代をターゲットに支援の輪を広げたいとしています。
「40代、30代、20代の若い人が景気のいい時代を知らない。もう少し頑張ったら給料が上がり、子どもを育てていくことについても将来の不安が少なくなるように、政府なり公共がしっかりと支えるということが国民に伝わっていくような社会をぜひ作りたい」
共産党の新人、斉藤和子さんは、国民を守るためには、軍事的緊張を高めるべきではないと訴えています。
「私たちの税金を、武器の爆買いで戦争に近づかせていいのかどうか、それよりも、物価高騰から私たち国民の生活こそ守れ。この9条を変えて戦争に向かい、子や孫たちに鉄砲を持たせる、そんなことは許さない」
斉藤さんは、物価の高騰が子育て世代を直撃しているとして、女性たちとのふれあいに力を入れています。
「一番子育てで食べ盛りの子どもたちを抱えている世帯が食費を削らなきゃいけないっていう、本当に政治の役割を果たしていない。そこを変えなきゃいけない。学校給食無償化くらい国の責任でやれと、子どもの医療費無料化もやるべきだと思います」
日本維新の会の新人、佐野正人さんは、既得権益を打破し、税金の使い方を徹底的に透明化したいと訴えています。
「政権与党をしっかり監視する。報酬、定数、ダブルで3割カットする。その3割カットした財源をもとに、高校、大学、専門学校の教育の無償化、この国の将来を背負う子供たちの明るい未来を切り開く」
佐野さんは、動画投稿サイト「YouTube」で演説を発信し、若い人たちに支持を広げたいとしています。
「しがらみのない政治、既得権益を打破する、国民目線で税金の使い方を徹底的に透明化する。そういう政治を目指していきたい。議員自ら身を切る改革、そして教育機会の格差是正、最後に多様性の推進をきっちりと進めていきたいと思います」
NHK党の新人、須田良さんは、「政治の見える化」を推進することで、政治への関心を高めたいと訴えています。
「全部さらけだす、見せることによって、もっと政治自体に関心ない人が興味持ってくれるんじゃないかなと」
幸福実現党の新人、七海ひろこさんは、「日本の防衛力を強化し、行政の無駄遣いを減らして減税を行うことや、原発の再稼働でエネルギーの安定供給を実現するべきだ」と訴えています。
日本第一党の新人、記内恵さんは、「日本の自立のため、防衛費を対GDP比3%以上に増額し、核兵器を保有することや、食料自給率向上が必要だ」と訴えています。
参政党の新人、椎名亮太さんは、「教育格差を是正し、学校給食にすべて国産食材を使うことや、外国資本による土地買収などを規制する法整備などが必要だ」と訴えています。
新党くにもりの新人、梓まりさんは、「消費税ゼロを実現するほか、国民の命と財産を守るために国防力を強化し、核武装も含めた活発な議論を国会で進めるべきだ」と訴えています。
諸派の新人、宇田桜子さんは、「薬害や自殺、戦争のない社会を作り、少子化対策を推進したい。いまの新型コロナ対策を見直し、ワクチンの接種を中止したい」と訴えています。
ここまで、各候補の選挙運動や訴えについてみてきたよ。テレビで放送した動画もあるので、投票に行くときには参考にしてね!