千葉放送局のキャスター髙橋泉です。駅や商業施設などでストリートピアノを見かけたことがある方もいらっしゃると思います。八街市には、とてもユニークなピアノがあるんです!
えーっ!トラックの上にピアノが!?
その名も「クルマdeピアノ」です!今年3月に八街市に誕生しました。
このピアノを考えたのは、市内在住の高校生、合屋祐奏さんです。
各地のストリートピアノで演奏を披露してきた合屋さんの「地元にもストリートピアノを!」という思いに共感して協力を申し出たのが、まちづくり団体の豊田和輝さんでした。
「ピアノをもっと簡単に移動させることが出来たら」という合屋さんのアイデアから、クルマdeピアノは生まれました。幅広い方に演奏を楽しんでもらえるよう、車いすリフトも付いています。
今月、このピアノが出かけたのは、市内の介護福祉施設です。
コロナ禍で音楽に触れる機会が減っている介護施設の利用者に聴いてもらおうと考えたのです。
合屋さんは「青い山脈」「上を向いて歩こう」など7曲を演奏しました。
皆さん、曲に合わせて手拍子するなど、心から楽しんだ様子が伝わってきますね。
涙を流す方もいらっしゃって、「クルマdeピアノならではの活動が出来た」と感じましたし、私も感極まりました。
今後はどんな場所で演奏したいと考えていますか?
ピアノがあるはずのない場所などに設置してみたいと考えています。例えば富士山の五合目とか!聴いた人たちが自然と笑顔になって、そこで新たな出会いが生まれたらいいなと。
「映える」ストリートピアノなので、千葉の海の砂浜などにあったら、すごくきれいでしょうね!行く先々で、新たな景観が生まれる予感がします。
誰でも気軽に聴ける、弾けるストリートピアノ。集まった人たちで音楽を楽しみ、ピアノを通して人と人とがつながっていくのは、すてきなことだと思いました。
「クルマdeピアノ」、これからさまざまな場所で見かけるかもしれませんね。