千葉県野田市のコウノトリ飼育施設「こうのとりの里」で、今年もヒナが誕生しました。
このヒナは自然再生の取り組みを広げるため放鳥される予定で、いま野田市ではヒナの愛称を募集中です。
千葉県野田市では、多くの生き物がいる自然環境を残したい、と国の特別天然記念物であるコウノトリをシンボルとした自然再生に取り組んでいます。自然豊かな江川地区にコウノトリの飼育施設をつくり、2012年からペアのコウノトリの飼育を開始、2015年からは野生復帰の取り組みとして生まれたヒナの放鳥も行っています。
今年、誕生したヒナは1羽。コウくん・コウちゃんのペアに托卵した卵から、5月12日に孵化しました。托卵は国内のコウノトリの保全を行う機関の計画に基づいて行われています。ヒナが生まれた卵は、秋田市大森山動物園から移送された卵だということです。
現在ヒナは順調に育っていて、「こうのとりの里」の観察棟で、親鳥から餌をもらう様子などを見ることができるそうです。
ヒナは、1か月で約4kg成長し、長時間立つことができるようになりました。巣台の中をよちよちと歩き回ったり、一振り二振りほどですが羽ばたくようになっているとのことです。
ヒナは巣立ちを迎えた後、夏頃に放鳥を予定しています。野田市では今年生まれたヒナが元気に飛び立ち、野田生まれのコウノトリとして多くの人に親しんでもらえるよう、ヒナの愛称を募集しています。募集期間は6月24日までです。応募方法や応募先などの詳しい情報は、野田市のホームページなどでご確認ください。