千葉県のあす・未来につながる活動を紹介する「花ラジちば」のコーナー「あすちば」。県内の大学生の取り組みをお伝えしています。勝浦市にキャンパスがある国際武道大学でサーフィンに打ち込む髙梨あかねさんは、大学内でサーフィンの魅力を伝える活動を行ったり、地元勝浦の海でビーチクリーン活動に取り組んだりしています。九十九里浜でサーフィンを楽しんだことがあるという番組のゲストMC・橋本良亮さんと伺いました。
国際武道大学体育学部体育学科4年の髙梨あかねさん。部員15名ほどのサーフィン部に所属して、サーフィンと勝浦の海の魅力を伝える活動に力を入れています。キャンパスのある勝浦市の出身ですが、本格的にサーフィンを始めたのは大学生になってから。「地元に残るなら、勝浦の持ち味である海をとことん楽しもう」と考えたそうです。
サーフィンをやってみた人しか感じられない感覚、その感覚はその人によって違うので言葉にするのは難しいんですが、初めて波に乗った時、海の上を「飛んでいる!」と感じたのを強く覚えています。地上の日常生活では感じることができないあの感覚こそが、サーフィンの魅力だと思います。
確かに、波に乗った瞬間「飛んだ」っていう感覚はありますね。この波は俺のものだ。もらったって感じです(笑)
サーフィンの魅力を一人でも多くの学生に伝えたい、とサーフィン部では国際武道大学の在学生向けに体験会を開催しています。サーフィンを勧めるとほとんどの人が「やってみたい」とは言ってくれますが、実際にやってみる人は実は少ない、というのが悩み。
サーフィンを始める時にハードルになるのが道具だと思いますが、マリンレジャー施設を経営している父に協力してもらい、手ぶらで参加できるようにして気軽に体験できる機会を増やしていこうと考えています。そのかいあって、先日行った体験会の参加者は過去最多になりました。他の部活と掛け持ちですが入部してくれた人もいて嬉しかったです。
成果が出てよかったですね!僕がサーフィンを始めたきっかけは、親友に誘われて九十九里の海に行ったこと。いい気分転換になると思った。サーフィンを始めてもらうには、とにかく海は気持ちいいぞっていうことを伝えて、一緒に海に行くことが大事なんじゃないかな。
もう一つ取り組んでいるのがビーチクリーン活動です。もともとは中学生の頃に父親に勧められて始めたんですが、現在は勝浦市内にある中央海岸と部原(へばら)海岸で、月に2回30分程の清掃を行っています。毎回10人から20人くらいのボランティアやサーフィン部の仲間たちが集まって海岸に落ちているごみを集めます。年齢層も幅広く、5歳の子どもから70代の方までが参加しています。
毎回多く見られるのがタバコの吸い殻やバラバラに細かくなった発泡スチロールです。夏になると花火やお酒の缶が増えます。わたしも花火は大好きですが、マナーを守って楽しむことが大事だと感じます。
確かに海岸にペットボトルとか缶とかって落ちてますよね。みんな必ず家に持って帰ってほしい。でも5歳の子どももビーチクリーン活動をしてくれるなんて嬉しいですね。ワイワイ楽しみながら環境のことも考えられる。この活動は今後も続けるんですか?
はい。やっぱり勝浦の海が好きっていうこともありますし、参加者の中にいた小さな男の子が楽しそうに砂浜を駆け回っている姿を見て、この先も、もっと先の将来も、小さな子どもたちが安心して裸足で砂浜を歩いて欲しいと強く感じました。実は勝浦の海の透明度は年々上がってきていて、それも大きなモチベーションになっています。
サーフィンを通して勝浦の海の魅力をたくさんの人に知ってもらいたいし、そのためにもビーチクリーン活動を続けて、勝浦の美しい海を守っていきたいです。