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TOKIO城島茂さんが特殊詐欺被害防止を呼びかけ 千葉市

  • 2021年10月18日

 

千葉市で、特殊詐欺被害の防止を呼びかけるイベントが行われ、警察庁の特別防犯支援官をつとめるTOKIOの城島茂さんが注意を呼びかけました。

千葉県警察本部は、10月を「電話de詐欺」被害防止強化月間に設定し、県内の関係機関や団体と連携して、オレオレ詐欺などの特殊詐欺被害防止のキャンペーンを行っています。10月16日には、警察庁の特別防犯支援官をつとめるTOKIOの城島茂さんも参加して、千葉市美浜区の商業施設でイベントが行われました。

城島茂さん
「特別防犯支援官の城島茂です。きょうは短い時間ではありますが、みなさんと特殊詐欺について情報を共有できればと思っております。よろしくお願いします」

城島さんは、警察庁からの委嘱を受け、2018年度から特別防犯支援官の活動をしています。テレビやCM、ラジオのほか、こうしたイベントなどに参加して、特殊詐欺についての啓発活動を行っているということです。

千葉県警生活安全総務課犯罪抑止推進室 田中主任
「千葉県では、オレオレ詐欺や還付金詐欺などの特殊詐欺のことを『電話de詐欺』と呼んでいます。これは平成27年に特殊詐欺をわかりやすく伝えるため、県民から募集して決まった千葉県独自の名称です。城島支援官は、電話de詐欺という名称をご存知ですか?」

 

城島茂さん
「はい。千葉県では『電話de詐欺』、例えば鹿児島県では『うそ電話詐欺』茨城県では『ニセ電話詐欺』といったような、特殊詐欺を各都道府県で、独自の名称でわかりやすく伝えているんですよね」

千葉県は全国ワースト2位

 

田中主任「はい、そのとおりです。では早速ですが、県内における電話de詐欺の被害状況をお伝えしたいと思います。8月末現在では、被害件数722件、被害額は19億600万円となっています。これは残念なことに、全国でワースト2位の数となっております。この千葉県の状況について、城島支援官、いかがでしょうか」

 

城島茂さん
「関東圏、東京もそうですけれど、やっぱり人が集まる場所っていうのはいろんな詐欺、犯罪集団のグループが目をつけるところなのかなという気がしますね。そしてまた千葉の県民性にもよるんじゃないですかね。やっぱりあの温かい人が多くて、話しかけると『どうしましたか』と思わず耳を傾けるような親切な方が多いようなイメージがありますね」

田中主任「どんな手口があるかもご紹介したいと思います。千葉県で最も多く発生しているのは、
①警察官や大手百貨店を名乗ってキャッシュカードをだまし取る預貯金詐欺
②息子や孫のふりをして現金をだまし取るオレオレ詐欺
③役所の職員などのふりをして現金を振り込ませる還付金詐欺です。
この3種類の手口で、電話de詐欺全体の約8割を占めているんです。
城島支援官、実際にこのような電話がかかってきたことがありますか?」

城島さん「常に留守番電話設定で対策」

城島茂さん
「わたし自身にはないんですけれども、母親が70歳過ぎで、実家の固定電話には結構前から無言電話やいたずら電話のようなものがかかってきています。常に留守番電話にしておいてくれとお願いしていて、母は録音があると、一度わたしに電話してきます。携帯電話をつかって固定電話のスピーカーを鳴らしてもらい、電話の内容が本当かどうかというのをまず確認していますね」

田中主任「日頃から固定電話対策をしているんですね。実際に詐欺に遭われた方にお話を聞くと、詐欺の手口はよくおまわりさんとかから聞くという話はあるんですが、実際に犯人の声を聞いたことがほとんどない、っていう方が少なくないんです。
そこできょうは、電話de詐欺の犯人がどんな電話をかけてくるのか、実際にあった電話の音声を用意しているので、みなさんで聞いてみましょう。これは警察官を名乗った犯人の音声です。非常に巧妙なだましの手口ですので、お聞き下さい」

実際の詐欺の電話は・・・

特殊詐欺犯人の音声「もしもし、恐れ入ります。私、流山警察署生活安全課の○○と申します。△△さんでお間違えないでしょうか。突然恐縮なのですが、先週14日の金曜日に流山市内で大規模な詐欺グループの一部を検挙しました。この詐欺グループの中にですね、現役の銀行員3名ほどがおりまして、銀行の内部情報を暴力団関係者に提供していたんです」

田中主任「はい、この音声は実際に千葉県内で警察官を名乗ったオレオレ詐欺の音声です。具体的に『流山警察署生活安全課』といって、さらに名前を名乗ることで、被害者に、『本当に警察かも』と思い込ませるのが犯人の手口です。犯人は、話の内容はもちろん嘘ですが、言葉巧みな話し方から、被害者はだまされてしまいそうになります。それでは、続きを聞いてみましょう」

 

特殊詐欺犯人の音声「この銀行員の自宅を捜査したところ、67件におよぶ偽造された通帳やキャッシュカードを押収したんですが、その中に△△さん名義のものがありまして、現在流山署のほうに通帳やキャッシュカードを押収しています。いまから確認をいただきたいので、メモの準備をお願いします」

田中主任「いまお聞きいただいたとおり、犯人は嘘の内容をさらに細かく説明し始めました。嘘の話ではありますが、あたかも本当の話のように架空の内容を具体的に説明することで、被害者に、『本当に被害にあっている』『言うとおりにしないと被害にあうかもしれない』と思い込ませて、犯人はだまそうとします」

城島茂さん
「いろんなパートがありますね。
①かけてきたときに相手が、流山署という実在の警察署の名称を言ったこと
②理路整然と、淡々と、事務的に話をしたこと
そこではうそ偽りがないような、本当に署員の方のような口調で話をしています。慌てていません。落ち着いています。犯人、犯罪者グループはこういった電話を1日に何百件、何千件とグループでかけています。その道の会話のプロでもあり、まさに電話de詐欺の常習犯です。
そして実はですね、
③受け手のおばあちゃんには、考える余地を与えられていないんですね
説明、説明、説明で、聞き手が『はい、はい、はい、はい・・・』しか言う暇が無い。いろんな情報を積み重ねてずーっと話すことによって、『本当にこの方は警察の方なんだろう』と普通に信じてしまうんですね。そうなると、メモをお願いします、といわれると思わず『ちょっとお待ちください』となり、この時点で十中八九、メモを手にして、次の行動に移ってしまうでしょう。本当に危険な状況ですね」

田中主任「城島支援官からいまお話があったとおり、犯人は被害者の方々を言葉巧みにだまして参りますので、いまお聞きいただいたメッセージを、ぜひご家族の方にも伝えてほしいと思います」

2020年の特殊詐欺被害額は全国で285億円

城島茂さん
「ちなみに2020年1年間の全国での特殊詐欺の日本全国の総被害額、いくらぐらいだと思いますか?去年1年だけで全国で285億円、詐欺の被害に遭っているんです。1万3000件超、285億円もが詐欺集団グループの懐に入っている。
それだけのお金があったらどんなことができるだろうか。子どもたちにもっと何かできるんじゃないか。高齢者の方はもっと良い思いができるんじゃないか、そんなことを考えてしまう自分がいます。
本当にきょう千葉のみなさん、家に帰って、『きょうこう言っていたよ、警察がこう言っていたよ、気をつけた方がいいよ』って家族の会話にのぼるだけでも、電話de詐欺の被害を食い止められるんじゃないかと思っています。ぜひみなさん協力していただければと思います」

田中主任「最近は親族のみならず、警察官などさまざまな人物を名乗った手口があります。いろんな手口がある電話de詐欺の被害から家族を守るためにはどんなことが重要だと思いますか?」

 

城島茂さん
『家族の絆』というキーワードがあります。自分自身、母と一緒に暮らしていませんが、『母ちゃん大丈夫か?元気か?』という確認も含めて1日最低2回は電話をして、何か変な電話がなかったかというようなコミュニケーションをとるようにしています
まずは家族の絆、コミュニケーションを大事にすること、そして詐欺に遭わないように、たとえば何か電話があって、息子を名乗る、自分を名乗る電話があった場合に、合い言葉を決めておく。ペットの名前何だっけ、担任の先生何だっけ、何でもいいですね。そういうことを決めておくと、慌てたときに詐欺被害を防げるかもしれない。もうひとつはやはり、そういう電話があったら切って、家族や本当の自分の息子など、もう一度電話で確認することが大事ですね」

田中主任「いま城島支援官からお話があったとおり、日頃から家族と連絡を取り合い、合い言葉を決めるのもとても有効ですし、コミュニケーションしていただければと思います。また、電話de詐欺はほとんどが自宅の固定電話にかかってくることから始まっています。詐欺の犯人にだまされないためには、犯人からの電話に出ない。この環境作りがとても大事です

 

城島茂さん
「固定電話には留守番電話機能がついていますが、最近は、『このボイスメッセージは録音されています』とか言う、詐欺防止機能付き電話も出ているので、そういうものを導入するとか。自治体によっては無料貸し出ししているところもありますので、そこらへんはお問い合わせください」

田中主任「常に留守番電話設定にしたり、迷惑防止機能付きの電話の設置の検討等を考えて頂ければ、犯人と話す機会は少なくなるのかなと思います。中には、自宅にいるのに留守番電話に設定するなんて失礼かなと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、『メッセージは防犯対策のため、留守番電話にしております』、などという音声を流して頂ければ失礼なことはないと思いますので、ぜひ留守番電話設定にしていただければと思います」

 

城島茂さん
「あとは、スマートフォンのメールなどで、『このサイトを見たのでいくら振り込んでください』のような、振り込め詐欺がちょっと進化したようなものとかあるんですが、そういうのも詐欺なんです。ちょっと変なメールを受け取ったら家族に見せて相談することが一番大事ですよね」

田中主任「大事ですね。いまお話にあったのは『架空料金詐欺』という詐欺の手口で、自分が見ていないサイトから、支払いが確認取れませんという内容のメールが千葉県下でも非常に多く、皆さんの携帯電話にも届いている可能性があります。
城島支援官からお話があったとおり、そのメールを鵜呑みにしないで、誰かに相談する、書かれている電話番号には決して電話しないということを気をつけて頂ければと思います」

城島茂さん
「啓発活動ということで、こういったイベントに参加させていただいています。
たとえば令和に元号が代わるときにシステムが変わるとか、オリンピックチケットがどうのとか、時節柄にあわせて便乗した詐欺が起こってきます。うまい話には、特に気をつけて欲しいなと言う思いで・・・安いチラシ、きょうは特売だよという話は信じて欲しいですけども・・・ちょっと一瞬、ん?って思う、はてなと思う、疑問を持つということを大事にしてほしいなと思います。
みなさんぜひ帰ったときに、こういうことがあったよ、と家族団らんの中で会話に出していただけたらと思います」

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