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6つ子のチーターが大人気! 千葉市動物公園

  • 2021年10月11日
提供:千葉市動物公園

ことし6月、千葉市の動物園で初めて生まれた6頭のチーター。動物園が赤ちゃんの様子を撮影して頻繁にSNS上に載せていたこともあり、いち早く見ようと、一般公開初日の9月27日には1500人もの人が並びました。

チーターはいま

「チーター」は、最高速度110キロもの速さで走ることができ、「地上最速の動物」といわれています。

提供:千葉市動物公園

小さな頭と長い手足、ばねのようにしなる背骨は、速く走ることに特化された身体構造で、その立ち姿はほれぼれする美しさです。

提供:千葉市動物公園

しかし、生息地の減少や密猟などで、世界には100年前まで10万頭ほどいた野生のチーターは、現在7000頭まで減り、絶滅のおそれのある野生動物とされていて、動物園は種の保存の役割も担っています。

海外からやってきたチーター

チーターが新たに千葉市動物公園に到着 提供:千葉市動物公園

千葉市動物公園では、園のリニューアルに伴ってチーターが繁殖できる環境を整え、去年、新しく7頭のチーターを海外の動物園から受け入れました。
チェコからオス3頭、フランスとノルウェーからメス4頭のあわせて7頭で、コロナ禍で飛行機の運航が大幅に遅れるなか、予定より2ヶ月遅れで到着しました。

提供:千葉市動物公園

チーターの繁殖は簡単ではない

そもそもチーターはメスが単独で、オスがグループで行動することが多い動物で、気の強いメスが自由に移動しながらオスを選り好みすることが多く、動物園のような同じ個体グループでの飼育環境下では繁殖がとても難しい動物だということです。

チーター担当飼育員 中村彰宏さん

チーター担当飼育員 中村彰宏さん
「他の動物園やチーターを研究する専門家のアドバイスを受けながら、オス、メスさまざまな組み合わせで同居させました。女王さまタイプのメスにけおされて、オスが萎縮してしまい傷を負うなどうまくいかないケースが続きましたが、6回目の挑戦でようやくメスの『ズラヤ』が妊娠しました」

女王ズラヤの子育て

提供:千葉市動物公園

チーターは1回に2~3頭の出産が平均ですが、ズラヤは初産で6頭を出産しました。

中村さん「気の強い女王ズラヤは、私の想像を超えて献身的に子育てをしています。おっぱいをうまく飲めない赤ちゃんがいると、その子が飲みやすいように自分の体を向けたり、そっと口にくわえて引き寄せたりします。また、部屋の中ではフンをしないように我慢しているんです。これは匂いがきっかけでライオンなどに赤ちゃんを食べられないようにという本能からなのですが、2~3日に一度外でフンをまとめてしたりしています」

提供:千葉市動物公園

産まれてしばらくは6頭に個体差がありましたが、その後ズラヤ自身がわけへだてなく授乳し、人工保育なしで6頭すべてを育てています。

提供:千葉市動物公園

全国、そして世界へ

千葉市動物公園は6頭のこどもたちに「Chiba」で生まれたとわかるようにCurl(カール)、Chuma(チューマ)、など頭文字が「C」で始まる名前をつけました。

提供:千葉市動物公園

チーターはおよそ1歳半でおとなになります。
こどもたちは今後、各地の動物園で繁殖を期待されつつ、卓越した身体能力と美しい身体を見せてくれるでしょう。頭文字が「C」で始まるチーターがいたら、ズラヤの子どもかもしれません。

取材後記

赤ちゃんチーターは背中に銀色のたてがみがあったり、「ちゅんちゅん」と小鳥そっくりの声で鳴いたり、その愛くるしい姿に誰もがチビーター推し!となるのも納得です。そしてズラヤ母さん。飼育員の中村さんによると「ズラヤ流子育ては献身的かつおおらか、そして子どもと一緒になって育児を楽しんでいるように見える。多くのことを彼女から学びました」とのこと。Cが頭文字の6頭の子どもたちが、このまますくすくとChibaの地で育つよう願ってやみません。

  • 小林 真弓

    千葉放送局 チーフ・カメラマン

    小林 真弓

    千葉県内各地の撮影にうかがいます。大きなものから小さなものまで、動物を撮るのも見るのも好きです。

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