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水上バイクの事故を防げ パトロール活動に密着 千葉 富津市

  • 2021年09月29日

全国各地ではことしも、水上バイクの事故が相次いでいます。千葉県内でも8月、水上バイクどうしが衝突し、男女2人が大けがをする事故がありました。こうした事故を防ごうと、週末に行われている海岸でのパトロールを取材しました。

9月25日、私は、富津市の富津岬で行われている、「シーバード富津」のみなさんのパトロールを取材しました。「シーバード富津」では、水上バイクなどのマリンスポーツや、海に観光に訪れる人たちが安全に楽しめるように、主に土日と祝日、パトロール活動を行っています。

この日は5台の水上バイクで、マリンスポーツを楽しむ人たちが危険な場所に入ることなどがないよう見回りました。水上バイクで遊びにきた人たちに声をかけ、漁業者などがいる場合は速度を落として走るなど、海に出る際の注意点を伝えていました。

古賀代表が注意点を説明

シーバード富津 古賀健一郎代表
「北風が強いので、十分に気を付けてください。それで、南側のほうが波がないので、安全に遊べると思います」

8月、事故があった富津市の大貫海岸

8月12日、この近くの海岸で、沖合に止まっていた水上バイクに、経験の浅いユーザーが運転する水上バイクが衝突し、男女2人が大けがをする事故がありました。

千葉海上保安部によりますと、夏のパトロールを強化した7月半ばから8月までの1か月半に、東京湾の千葉県側の海域だけで6台の水上バイクの事故が起きました。去年とおととしの事故は1台ずつでした。

利用者「周り見ててあぶないなと思ったりしますね。人が近くで泳いでいるのにその近くを走ったり、いつか事故するんじゃないかみたいな」

海上保安部では、コロナ禍で、アウトドアへの関心が高まったことで、昨年度、水上バイクを含めたプレジャーボートを運転するための小型船舶免許を取る人が増えたことなどから、経験が十分でないユーザーが増えたことも要因ではないかとみています。

シーバード富津 古賀健一郎代表
「免許を取ったらすぐに海に出て遊べるというものじゃないです。しっかりローカルルールとか、どういうふうに海がなっているかとか、地元の人たちに聞いてから遊んでいただきたいです」

取材後記

例年、全国各地で起きている水上バイクの事故の背景には、経験不足や、その海について知らないことが原因としてあるのではないかと、シーバード富津の古賀さんはおっしゃっていました。私は取材ではじめて水上バイクが走る姿を間近で見ましたが、そのスピードに驚きました。水上バイクは時速160キロメートルも出せるほど性能があがっているのですが、ブレーキがついてないものがほとんどで、水の抵抗で止まる仕組みになっています。そのため経験が浅いユーザーは、「危ない」と思うとアクセルを離そうとするのですが、そのころには波の勢いに乗って止まることができないので、そのままスピードを落とせず事故を起こしてしまうおそれがあるそうです。道路とちがって、海には標識がなく自由に走行することができます。しかし、慣れない海では危険がつきものです。知らない海に出ることはせず、もし出るとしても地元の人にその海についての特徴を聞いてから、正しく安全に遊んで欲しいと思います。

  • 渡辺 佑捺

    千葉放送局 記者

    渡辺 佑捺

    2021年入局。警察・司法を担当。千葉ではマリンスポーツにチャレンジしたいと思っている。

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