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千葉・旭市特産の豚レバーで「鉄人ソーセージ」

  • 2021年07月16日

養豚が盛んな千葉県旭市で特産の豚レバーが苦境に立たされています。新型コロナウイルスの影響で出荷量はおよそ1割にまで激減しました。この豚レバーをあまりなじみのない子どもたちでも食べやすいようソーセージに加工し学校の給食でふるまう取り組みが行われました。子どもたちの成長に大切な鉄分豊富な豚レバーのソーセージ、名付けて「鉄人ソーセージ」です。

特産の豚レバー 出荷は激減

養豚が盛んな旭市では豚のレバーをおもに首都圏などの飲食店に出荷しています。
しかし新型コロナウイルスの影響で出荷量が例年のおよそ1割まで激減し、中には廃棄処分せざるをえないものもあるということです。

そこで、地域の人たちは市内のレストランなどと協力して、豚レバーを使った給食のメニューを作れないかと考えました。食肉の加工を行っている旭市の千葉県食肉公社では市の給食センターや千葉市の加工会社などと協力して豚レバーを地元の子どもたちに給食としてふるまうためメニューの開発に取り組むことになりました。

鉄分などの栄養が豊富なレバーですが、独特の香りと味があるため、今回はソーセージに加工することになりました。

6月、関係者が集まって試食会が行われました。鉄分などの栄養が豊富なレバーですが、子どもでも食べやすいようにレバーとほかの部位との配合を変えるなど、試作と改良を何度も繰り返しました。氷点下の低温で熟成する技術を使って、ソーセージらしい食感とうまみを出しました。さらにオーブンでの焼き加減の調整も難しかったといいます。試食会では実際に時間と温度の条件を変えて試し市内のレストランのシェフからアドバイスを受けながら給食で提供するのに適した調理法を確認していました。

加工会社 鴨狩大和さん

加工会社 鴨狩大和さん
「レバーの特有の臭み、これをどうやって取っていくかということと、温度であるとか寝かせ方とかが難しかったです」

「鉄人ソーセージ」が完成

完成したオリジナルのソーセージは『レバーを食べ「レバ」鉄人になれる給食』というキャッチフレーズから「鉄人ソーセージ」と名付けられ7月5日には市内の富浦小学校の給食で地元の食材をふんだんに使ったメニューの一品としてふるまわれました。

鉄人ソーセージ

6年生の児童たちはまず栄養指導の先生から成長期に必要な栄養が豊富に含まれていることについて説明を受けたあと早速コッペパンに挟みホットドッグにして味わいました。

工夫をこらしたソーセージを味わった子どもたちからは「味が濃い」とか「おいしい」と評判は上々で、中にはおかわりをほしがる子どももいました。

旭市給食センター 栄養教諭 石井幸恵さん

旭市給食センター 石井幸恵さん
「おいしいと感想が聞けてうれしかった。おいしく食べるうちに地域産業のことを知りふるさと旭を愛する気持ちが育つといいなと思います」

千葉県食肉公社 若松重伸さん

千葉県食肉公社 若松重伸さん
「レバーの栄養価とおいしさを感じてもらいたい。子どもたちがおいしく食べている姿を見てうれしかった」

じゃんけんも・・・

余ったソーセージをめぐって、子どもたちによるじゃんけんも行われました。

関係者はソーセージの改良をさらに進めるとともに今後、豚レバーをカレーやマーボー豆腐などのメニューにとりいれ、月1回給食として提供していくことにしています。

取材後記

我が家の食卓にも、豚レバーはなかなかあがりません。そうしたレバーを子どものころに食べる機会があってうらやましいと思いました。私も試食会で一口いただきましたが、臭みはなくレバーの深い味がして、試行錯誤の末にようやくできた完成品ならではの出来栄えでした。私はホットドッグではなく、ビールのつまみとしてそのまま食べたいです。(千葉放送局銚子支局/記者 岡根 正貢)

  • 岡根正貢

    千葉放送局 銚子支局記者

    岡根正貢

    30年にわたり地元を密着取材。

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