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  • 2024年6月14日

東京都も過去最多の感染者数 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 症状や兆候 予防対策は?

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「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の東京都内の感染者数が、統計開始以来、最多となった去年(2023年)の1年間を6月2日の時点で上回りました。手足のえ死などを引き起こし、死に至ることもあるということで都は注意を呼び掛けています。感染の兆候や感染対策などまとめました。

劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは

劇症型溶血性レンサ球菌感染症は主に「A群溶血性レンサ球菌」と呼ばれる細菌に感染し、手足のえ死や多臓器不全などが起こる感染症です。
30代以上に多いとされ、症状が急激に悪化し死に至ることもあります。

東京都内 6月2日時点で過去最多の去年を上回る

都は、6月13日、専門家が参加する感染症の対策会議を開きました。この中で、都の担当者は「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者数が6月2日時点で、統計を取り始めて以来、過去最多だった去年1年間の141人をすでに上回り、147人にのぼっていると報告しました。

都は、▼手足の痛みや腫れ、▼発熱などが感染の兆候だとして、兆候に気付いたら、すぐに医療機関を受診してほしいとしています。
また、▽飛まつや接触のほか、▽手足などの傷口から感染することがあるとして、▽手洗いやせきエチケット、それに▽傷口を汚れた手で触らないなどの対策を呼びかけています。

全国 去年同期比2.8倍 過去最多を更新

国立感染症研究所によりますと、ことしに入ってから6月2日までの国内の患者数は速報値で977人で、去年の同じ時期の2.8倍となりました。
現在の方法で統計を取り始めてから最も多かった2023年は1年間の患者数が941人でしたが、ことしはすでにこの患者数を超えていて過去最多を更新しました。

武見厚生労働相 “諸外国でも増加傾向 感染動向を注視”

武見厚生労働大臣(11日 閣議後会見)
「劇症型溶血性レンサ球菌感染症については日本だけで無く、諸外国でも増加傾向にある。引き続き感染動向を注視していく必要性があると思っている。手指衛生やせきエチケット、傷口の清潔な処置、それに基本的な感染防止対策を実施してほしい」

“今までにないことが起きているという危機感”

感染症に詳しい東京女子医科大学の菊池賢教授によりますと、劇症型は傷口から菌が入ることで起こることが多いとされるものの、詳しい感染経路が分からないケースもあるということで、転倒などによる打撲をきっかけに症状が急速に進むこともあるということです。

東京女子医科大学 菊池賢教授
「ここまで患者が増えるのは、今までにないことが起きているという危機感がある。腫れが急速に広がったり、高熱が出たり、意識がもうろうとしてきたりすると、一刻も早く治療しなければいけないので、迷わず救急車を呼んでほしい」

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