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  • 2024年6月19日

長野県・岐阜県の焼岳の状況 噴火警戒レベル「2」も 火山性地震多い状態続く 松本市など“登山控えて”注意喚起

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長野と岐阜の県境にある北アルプスの焼岳では、山頂付近を震源とする火山性地震の多い状態が続いています。

気象庁は、今後、火山性地震の回数がさらに増えた場合は、噴火警戒レベルを活火山であることに留意するよう呼びかける「1」から、火口周辺への立ち入りを規制する「2」に引き上げる可能性があるとして今後の情報に注意するよう呼びかけています。

焼岳で火山性地震が増えていることから長野県松本市は運営している山小屋「焼岳小屋」について、6月18日に予定していた営業開始を29日に延期しています。

焼岳 “火山性地震の多い状態続く”

気象庁によりますと、焼岳の火山性地震は、6月8日から17日までの10日間で69回となっていて、18日は午後3時までに6回観測されました。

また、衛星を使った観測では、山頂付近の緩やかな膨張を示すと考えられる変化が続いています。

このため、噴火警戒レベルについては、活火山であることに留意を求める「1」を継続しているものの、火山性地震が今後さらに増加した場合、火口周辺への立ち入りを規制する「2」に引き上げる可能性があるとしています。

気象庁は、山頂付近を含む想定火口域では、突発的に火山ガスなどが噴出するおそれがあるとして、登山する際は▼火山活動の異変に注意するほか、▼ヘルメットの着用などの安全対策を行い、▼噴気孔の近くにはとどまらないよう呼びかけています。

6月13日までの3日間 気象庁の現地調査

気象庁は、13日までの3日間、現地に職員3人を派遣し、山体が変形していないかや、火山ガスの温度の測定などを行いました。

その結果、現時点では、山頂付近の火山ガスの温度などに「特段の変化は認められなかった」ということで、引き続き詳細な分析を進め、改めて結果を公表するとしています。

松本市 山小屋の営業延期

焼岳で火山性地震が増えていることから長野県松本市は運営している山小屋、「焼岳小屋」について、今シーズンの営業開始を予定していた6月18日から29日に延期することを決めました。
 

「焼岳小屋」は、焼岳の想定火口域から1キロの範囲内にあり、昨シーズン(2023年)は、470人余りが宿泊したということです。

火山活動で山小屋の営業開始が延期されるのは2022年以来で、松本市は今後の状況によっては、さらに延期する可能性があるとしています。

焼岳の噴火警戒レベル

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気象庁HPより
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気象庁HPより

焼岳の防災マップ

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気象庁HPより
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気象庁HPより

長野県松本市 登山控えるよう呼びかける

地元の松本市は、先週末、登山口など5か所に登山を控えるよう呼びかける看板を設置しました。

このうち、上高地側の登山口に設置された看板には、「火山活動が活発化してリスクが高まっています。登山は控えてください」などという呼びかけが日本語と英語で書かれています。

山梨県から上高地に観光で訪れた40代の女性は「先週、焼岳に登ったばかりでそのときは大丈夫でした。近いうちにまた登ろうと考えていましたが、噴火警戒レベルの引き上げの可能性があるなら考え直さないといけないと思います」と話していました。

松本市は、活火山のリスクを理解した上で登山する場合は、▼火山活動の異変に注意するとともに、▼ヘルメットやゴーグルの着用など十分な安全対策をとり、▼噴気孔の周辺にはとどまらないよう呼びかけています。

高山市など岐阜県側も

高山市などは岐阜県側の登山口など2か所に入山を控えるよう求める看板を設置して注意を呼びかけています。

高山市は、8日から奥飛騨温泉郷にある▼「中尾登山口」の駐車場と、▼焼岳の登山届を提出できる「新穂高登山指導センター」の2か所に看板を設け、「火山活動が活発化してリスクが高まっています。登山は控えてください」などと呼びかけています。

市は火山ガスなどが吹き出す可能性があることから、入山を極力控えるよう求め、登山をする場合には▼火山活動の異変に注意するとともに、▼ヘルメットを着用するなどの安全対策をとるよう呼びかけています。

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