ひるまえほっと

  • 2024年6月5日

人生が変わる!“大人の学び直し”

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人生100年時代。いま大人の「学び直し」が熱いんです!
自分の人生を豊かにするため、再び学ぶことに関心を持つ人たちが増えています。
人気の講座を取材!毎日が楽しくなる「大人の学び直し」をご紹介します。

明治大学「女性のためのスマートキャリアプログラム」

東京・お茶の水にある明治大学です。こちらの大学では、社会人の学び直しの拠点となる専用の校舎があり、年間400もの講座が開かれています。

今回取材したのは「女性のためのスマートキャリアプログラム」。
もともと出産や育児で長く仕事から離れている女性向けに開講した講座ですが、近年の“学び直し”ブームを受けて、去年大幅にリニューアルされました。「何から始めればいいか分からない」という悩みに答えて「わたしらしくReスタートコース」が登場。徹底的に自分を見つめ直し、やりたい事とは何なのかを探るコースです。

人気講座の一つ「ビジョン・ロードマップ」に参加しました。オンライン講座のため、全国どこからでも参加が可能!主婦や育休中の会社員、自営業など、現在11人が受講しています。

講師:藤野公子さん
藤野さん

“私らしい幸せ”って何でしょうか?(この講座は)なりたい自分像を明確にして達成までのアクション計画、スケジュールを描くものです。

講師を務めるのは長年大手企業で人材育成を行ってきた藤野公子さん。藤野さんは、自分の学びの方向性を決めるのは自己分析だと話します。

講義では2か月かけてさまざまな方法で自分の価値観を確認し、理想の自分をはっきりさせます。
例えば、70以上の言葉から大切だと思う5つを選んで自分の価値観を確認したり、どんなことに喜びを感じるかを書き出して、理想の自分像を浮かび上がらせます。自分に足りないもの、欲しているものが何なのかが分かることで、そこから新しい学びにつながるのだそうです。

明治大学 政治経済学部 井田正道教授

講座の立ち上げに携わった井田正道さんは、このコースが女性の多様な学びに繋がることを期待しています。

井田教授

受講生は仕事の有無にかかわらず純粋に“学び直し”をしたいから来ていて動機はさまざま。今後、学び直しの必要性が増してくると思うが、これは自分が学んで何かに役立てようという学び直しだけではなく、精神的な生活を豊かにしようということ。より多くの方が楽しんで学んでもらえるといいと思っています。

続いては、より専門的な学びを深めた講座を取材しました!

都立大学プレミアム・カレッジ

八王子市にある都立大学・南大沢キャンパスです。こちらの大学では「大学レベルの学問を体系的に学びたい」というシニア世代の声に応え、4年前に独自のカリキュラムのコースを開講しました。

その名も「プレミアム・カレッジ」。さまざまな人生経験を積んだ50歳以上の人が対象です。
自分が学びたいテーマを設定し、専任の教授陣の指導のもと、学びを深めます。在学期間は1年間。修了するためには156時間以上の履修と修了論文の提出が必要です。入学希望者には小論文と面接の選考試験があり、定員55人に対し毎年200人近くの応募があると言います。1年間の履修が修了した後も、一定の条件をクリアすれば、引き続き最大4年間の通学が可能です。

東京都立大学プレミアム・カレッジ 可知 直毅 カレッジ長
可知カレッジ長

カレッジ生のみなさん、とにかくみなさん熱心。その熱心さにどれだけ応えられるかというところが一番気を配っています。

去年入学した小幡秀雄さん(74歳)です。会社員時代はシステム・エンジニアとして忙しい日々を送って来ましたが、以前から興味があった生物学を深く学びたいとプレミアム・カレッジの門を叩きました。人生2度目のキャンパスライフを謳歌する小幡さん。新しくできた学友たちとの語らいが何より刺激になると言います。

小幡さん

僕にとって新鮮な領域の専門的なお話を先生からも友人たちからも聞くことが出来るというのが非常に楽しい。

小幡さんの論文のテーマは「蝶」。
去年、アゲハ蝶の仲間、ヒメギフチョウの数と気温の関係についてまとめました。
現在も積極的に調査に出かけ観察ノートにまとめています。

年齢を重ねてからの学びには苦労も…
『1週間前に習った内容を覚えていない!!!』
そこで小幡さんは、毎週ある生物学のテスト対策として、一度ノートに書いた内容をパソコンで清書し、週に3回は見直しをして備えたそうです。

どんなに大変でも続けて来られたのは、子どもの頃から大好きだった蝶の研究ができる喜びを改めて感じているから。ご自宅には昭和33年にお年玉でもらったという蝶の図鑑も大切に保管されていました。自宅の庭にはアゲハ蝶の幼虫が大好きなミカンの苗木を植えて、蝶の観察に勤しんでいらっしゃいます。小幡さんの“学び直し”は始まったばかりです。

※講座の詳細は各大学へお問い合わせください。

【編集後記】

今回の取材を通して、先行きが見通せない現代だからこそ、楽しくポジティブに、生きがいを持って生きることの大切さを感じている人たちが多いのではないかと感じました。何より、受講生の皆さんが学ぶ喜びに溢れていて、生き生きと毎日を過ごしていらっしゃるのが印象的でした。
私が参加させて頂いたオンライン講座「ビジョン・ロードマップ」では、全員が顔出しをします。このため、受講生同士が仲良くなるのも早く、互いの意見を聞くことで客観的に自分を見つめ直すことが出来るのだそうです。私自身、これまで自分が何に喜びを感じるか考えたことがなかったので、講義の内容すべてが新鮮でした!
明治大学の井田正道教授は「【勉強】と言うと『強いて勉める』と書くから重くなる。もっと軽やかな気持ちで【学び】と言った方がワクワクしませんか?」とお話されていました。そうです、ワクワクです!!!井田教授の話を聞いた私は、書道の時間の墨の香りを思い出しました。墨を刷る手の感触や墨汁のほのかな香りが心地よくて大好きだったんです。まだ道具はあったはず!再び挑戦してみたい!そんな気持ちになりました。
人生変わるかも!?あなたも“学び直し”始めてみませんか?

ひるまえほっと/リポーター 井上朋子

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