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「プロフェッショナル仕事の流儀」Dが大学生の質問に答えます!

  • 2022年08月12日

「学生時代の経験で何が一番就活に役立つ?」「自分の将来像が見えない・・・」
就活に向け不安を感じている大学生の声。
こうした不安に、多くの一流の仕事人に密着してきたドキュメンタリー番組「プロフェッショナル仕事の流儀」のディレクターたちが答えました。

「私は私でいい」プロフェッショナルに学んだ言葉

7月5日、東京にある立教大学池袋キャンパスで行われた「プロフェッショナル大学生応援塾」。
会場とオンライン合わせ、281人の学生さんたちが参加しました。

登壇したのは、「プロフェッショナル仕事の流儀」を担当している3人のディレクター。

プロフェッショナルでは、ディレクターがあらゆる分野で活躍する一流の人物に、1か月以上密着し、その人の生きざまや、仕事への向き合い方、「流儀」に迫ります。
ディレクター自らが、取材相手から受け取った珠玉の言葉も多数。

例えば、YouTuberの竹脇まりなさんを取材した新保ディレクターが、感銘を受けたという流儀は、

「私は、私でいい」

他人と比べてしまう生きづらさから解放されて、自分らしく生きていった先に、本当の幸せがある。誰かに勝たなくても、何か偉業を果たせなくても、自分らしくあるだけであなたは素晴らしい、という人生へのエールでした。

一方、宮田ディレクターが密着したパティシエの西原金蔵さん。お店の閉店や妻の病気など、数々の困難を経験したプロフェッショナルが語ってくれた流儀は、

「得るものもあれば、失うものもある」

 人生とは得るばかりではない。でも失うばかりでもない。その2つのバランスを取りながら、僕たちはそれでも前に進んでいくべき。
当時、仕事ととの向き合い方に悩んでいた宮田ディレクターにとって、目を覚まされるようなプロフェッショナルの人生観だったといいます。

宮田ディレクターが取材した パティシエ 西原金蔵さん

こうした「それぞれがプロフェッショナルから学んだこと」や、「ディレクターという仕事の舞台裏」など、仕事をする上での心構えや喜びについて赤裸々にお話ししました。

1時間半に及ぶ今回のイベント。終了後も、講師の3人の前に質問をしたいという列ができるなど、かなりの白熱ぶりでした。

参加した学生からの感想です。

「皆さんの仕事への情熱に胸が熱くなりました。自分も皆さんのように情熱を持って取り組める仕事に就けたら幸せだろうなと思いました。ありがとうございました」

「今までプロフェッショナルを、雲の上の人を見るような気持ちで見ていましたが、そんな人ほど挫折を経験し、這い上がっているからこそ雲の上に行けるのだと感じました。本日の講義を聴いたことで、これから自分にも起こる挫折や苦難を前向きに捉え、糧にすることができると思います」

ご参加くださった学生のみなさん、ありがとうございました!

今回は応援塾延長戦!答えられなかった質問に答えよう!

事前アンケートで寄せられた「自分の将来像が見えない」「どんな進路が正解なのかわからない」などの声にこたえるべく、質疑応答も交えて1時間半を過ごしましたが、実は、当日のチャット形式のアンケートでは、実に100件を越える質問が来ていました。
しかし、限られた時間の中では、ほとんどの質問に答えることができませんでした。

ということで今回は、「応援塾延長戦」と称し、3人のディレクターがもう一度集まり、当日寄せられた中から、特に関心の高かった3つの質問に答えます!

新保

イベントお疲れさまでした。みなさん熱心に聞いてくれましたね。

村田

みんな真面目だなって、感心しましたね。もっと就職を意識する就活生だけが集まるのかなと思ったら1年生や2年生も多かったじゃないですか。きっと僕らのときよりも“仕事”というものへの意識が高まっているのかもしれませんね。

新保

確かに、最後もみんなのところに学生たちの長蛇の列ができてたし、関心が高いみたいだね。どんな話だった?

宮田

「将来とか仕事について話ができる友達があまりいなくて、普段こういう話があんまりできないので今日来ました」みたいな人が2人くらいいましたね。あんまり自分の将来について本音ベースで相談できる機会や繋がりがないみたいな。

新保

横目でずっと見てたんだけど、宮田さんの列が一番長くて僕の列が一番短かった。

村田

そんなところ見てたんですか笑

新保

さてさて、今日は「延長戦」と称して、あの日答えきれなかった質問の中から、上位3つを追加で答えていこうと思います。よろしくお願いします。

宮田

 

村田

よろしくおねがいします!

 

新保

まずは一つ目!「学生時代の経験で何が一番就活に役立った?」です。
確かにあんまり学生時代の話はしなかったもんね。でも学生たちは気になっていたようです。
宮田さんはどうでしょう!

宮田

私は、がっつり体育会系だったのでその経験です。部員が100人くらいいるラクロス部だったんですが、試合に出られるのは10人程度なので、自分に何が足りていなくて、どこを伸ばさないといけないのか日々真剣に分析・研究していたんです。
年次が上がってきてからは「分析班」っていう役割を担って、自分だけじゃなくチームメイトに対しても長所や短所を分析してアドバイスをしていました。その観察眼みたいなところは就活においてアピールポイントになりましたね。

村田

僕も同じくスポーツで、軟式野球をやっていたんですが、宮田さんと違うのは10戦やったら1勝9敗くらいの決して強くないチームだったことです。
でもその勝てない中でどういうふうにチームのモチベーションを保ったか、わずか1勝だとしてもそのためにどんなことを考え、実行したのかということが、アピールポイントになりました。
やっぱり就職活動で注目されるのは「何をしたか」ではなく「その中で何を考えどう行動したか」だと思うんです。何かで優勝したとか、MVPをとったとか、もちろんすごいことだけどそれがその人の本質じゃない。それだけではどんな人間かが見えないと思います。
だから、もし自分は大学時代に何も成し遂げていない、形を残せていない、みたいなことに悩んでいる人がいたら、そんなことで気後れする必要はまったくないです。それよりもそういう現状をどう捉えて、それを改善するためにどう行動したか、というところに自分らしさが現れるんじゃないですかね。

新保

ありがとうございます。次の質問です!
「好きという気持ちだけで仕事を選ぶのは良くないのでしょうか?」

村田

僕は現実主義者なので、好きだけでやるのはどうかと思う。向き不向きみたいなものも絶対あるので、そこと好きという気持ちの折り合いはつけないといけない気がする。冷静さは持った方がいいかと。不幸にならないためにもいろんなことを知った上で判断したほうがいいと思う。

新保

確かに100%「好き」だけで行動すると苦労するかもね。一方で「好き」っていう気持ちはとても力があると思っていて、もしそれがなかったら、壁にぶつかったときに「別に俺が選んだ道じゃねえし」とか「そもそも好きでも何でもないし」っていうふうに、“立ち向かわない理由”がすぐできちゃう。
確かに村田くんの言うとおり、気持ちだけ100%っていうのは危険だけど、山あり谷ありの人生の中、「自分が選んだんだから頑張ろう」って踏ん張れるために、「好き」っていう気持ちは必要なのかなと思う。

宮田

プロフェッショナルの取材で出会った人たちって、みんな自分の仕事が“大好き”なんですよ。もちろん、大変だったときはあるかもしれないけど、今は本当に天職というか、大好きなんだなってのが伝わるんですよね。
私はまだまだ迷いながら仕事をしているので、どうしてこんなに好きでいられるんだろうっていつも感心させられている。
だから、もし今すでに「好き」っていう気持ちが明確にあるのであれば、それはとても羨ましいことだし、絶対大事にした方がいい。持とうと思って持てるものじゃないから。

村田

ですね。それに就活はゴールじゃないです。働いてみて好きっていう気持ちが冷めることも、好きじゃなかったって気付くことも、もっと別のことの方が好きだって感じることも当然あると思う。そしたら転職することだって選択肢だと思う。

新保

そうだね。人の気持ちも目標も、変わっていくのが当たり前なので、この就活で答えを出そうとは思わずに、自分が納得できる形を探しながら、それぞれが“プロフェッショナル”になっていってもらえればと思います。

新保

はい、では次が最後です。NHKの仕事についても質問が多かったんですが、その中からひとつ。
「NHKでは最初の数年間地方に勤務すると聞きました。本当ですか。皆さんはどちらで働かれていましたか?」

宮田

私が入局したときはそうでした。東京の部署に配属される人もいますけど、ほとんどは地方局勤務を経験していました。私は4年半、富山局に勤務しました。

(※現在は、採用や職員制度が変わってきています。詳しくは、ページの最後をご覧ください) 

新保

どうでした?富山って言われて。

宮田

正直、転勤があるのはわかっていたんですけど、初めての社会人生活で初めての1人暮らしだったのですっごい不安でした。というか普通に東京にいたかったのが本音でした。実際は縁もゆかりもない、親戚も知り合いも誰もいない富山でした。

新保

僕の故郷なんですけどね…。(富山県高岡市出身)

宮田

いや結果的にすごいいい場所でした。なかなか心を開かない真面目な人が多いって聞いてたんですけど、1度仲良くなったら、今でも関係性が続いている人たくさんいるので。取材先もそうですし。やっぱほっとしますよ。そして視野はめちゃくちゃ広がりますね、別の地域で育った人と触れあえるっていうのは。

村田

僕は長崎局だったんですけど、めちゃくちゃうれしかったです。車の運転が好きなので車文化の土地がよかったですし、ぜんそくを持っているので寒暖差が激しいところはキツいかもしれないと思っていたので、九州・長崎は最高でした。そして戦争についての取材もしっかりやりたいと思っていたので、被爆地である長崎でそういった番組もつくることができましたし、満足しています。

新保

初任地って本当に第2の故郷になるよね。僕は札幌に3年、函館に1年だったんだけど、自分のプロフェッショナルの担当回が放送されたら、なんなら本当の故郷の両親より早く「見たよー」って感想くれたり。

宮田

めちゃくちゃわかります。

村田

僕なんて東京生まれ東京育ちだったんでなおさら感じます。

新保

私たちの番組が、少しでもみなさんの将来のヒントになれば幸いです!

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