医師の働き方改革で病院が市民に協力呼びかけ 千葉 旭

ことし4月から医師の働き方改革が始まるのを前に、千葉県の病院が会見し「従来のままの働き方では対応が難しい」として、診療時間内の受診など市民に協力を呼びかけました。

医師の働き方をめぐってはことし4月から患者の診療にあたる勤務医に対して、労働基準法に基づいて休日や時間外労働の上限規定が適用される「働き方改革」が始まります。
これを前に千葉県旭市にある国保旭中央病院の野村幸博病院長が21日記者会見し、「従来のままの働き方や医療提供体制では、働き方改革に対応するのは難しい。市民にぜひ協力してほしい」と呼びかけました。
具体的には、緊急でない場合は夜間や休日ではなく診療時間内に受診することや、入院患者の家族に対する病状説明は夜間や休日は原則行わず、平日の日中に行うことなどに理解を求めています。
旭中央病院は千葉県に15ある救命救急センターの一つで、病院によりますと、時間外労働時間がかさむ医師が少なくないことから、今後、主治医や担当医以外にも複数の医師で患者に対応したり、夜間の救急外来は専門の医師の呼び出しは原則行わず、緊急時以外は当番医のみで対応したりするということです。
野村病院長は「診療の質を下げることなく地域の基幹病院としての機能を維持していきたい」と話しています。