銭湯で壁画を石川の景勝地に 入浴料一部寄付も 東京・墨田区

能登半島地震を受けて、東京・墨田区の銭湯では、浴場の壁画を石川県珠洲市の景勝地、見附島に描き変えるとともに、入浴料の一部を被災地に寄付することにしています。

東京・墨田区の「押上温泉大黒湯」に富士山とともに描かれたのは、地震で一部が崩壊した石川県を代表する景勝地で、その形から「軍艦島」とも呼ばれる珠洲市の見附島と、郷土玩具として知られる「加賀八幡起上り」です。
壁画の描き変えにあたり、絵師の田中みずきさんから、絵で被災地を支援したいという提案があり、田中さんが美しい見附島を見ることができるように、復興に向けて力強く起き上がれるようにと思いを込めて、今月9日に描き上げました。
また、銭湯では、3月31日まで、入浴料のうち10円を石川県に寄付することにしています。
田中みずきさんは「絵は数か月は変わりません。被災地が早く復興して美しい見附島をまた見ることができるようになってほしいです」と話していました。
50代の女性客は「来るのは3回目ですが、一部が寄付されるのなら、たくさん入りに来たいです」と話していました。