千葉 熊谷知事 訪問先の台湾で食品輸入規制撤廃への協力要請

千葉県の熊谷知事は訪問先の台湾で行政の窓口機関のトップと面会し、12年前の原発事故を受けて現在も取られている食品の輸入規制の撤廃への協力を要請しました。

熊谷知事は17日、台北で台湾の日本に対する行政の窓口機関、「台湾日本関係協会」を訪れ、蘇嘉全会長と面会しました。
県内の農林水産業の関係者も同席し、台湾が千葉県や福島県など5つの県の食品を対象に行っている輸入規制の撤廃について、協力を求める文書を手渡しました。
台湾は、日本からの農林水産物の輸出額が国や地域別で中国、香港、アメリカに次いで4番目に多いところです。
去年2月、原発事故のあと停止してきた5つの県からの食品の輸入を再開しましたが、放射性物質の検査を義務づける規制は残っています。
放射性物質の検査には数日ほどがかかるため、千葉県が目指す成田空港を生かした生鮮品の輸出拡大に向けては課題となっています。
熊谷知事は「規制の撤廃にむけて関係機関に働きかけたいと言っていただいた。日本政府とも連携し、撤廃が望ましいという台湾の人たちの気持ちを高めていきたい」と述べました。