「世界脳卒中デー」東京都庁など各地でライトアップ

29日は「世界脳卒中デー」です。
国内で年間10万人以上が亡くなる脳卒中について理解を深めてもらおうと、各地でライトアップが行われます。

日本脳卒中協会は10月29日の「世界脳卒中デー」にあわせて、全国で50以上の建物を活動のシンボルカラーにちなんだ藍色にライトアップする予定で、このうち、東京都庁では今月23日から行われています。
脳卒中は脳の血管が詰まったり破れたりして、体の動きが悪くなる病気です。
国の統計では第4位の死因となっているほか、まひなどの後遺症が残る人も多く、寝たきりの最大の原因となっていて、高齢化が進む中、予防に加えて早期の発見と治療が課題となっています。
協会は脳卒中を発症しやすい要因として高血圧、不整脈、糖尿病などをあげていて、生活習慣を改善することが脳卒中を防ぐうえで重要だとしています。
また、脳卒中の特徴的な症状として顔のゆがみや、片方の腕のまひ、ろれつが回らないといった言葉の異常などをあげていて、こうした症状が出た場合は迷わず救急車を呼んでほしいとしています。
日本脳卒中協会の平野照之東京都支部長は「冬場は血圧が高くなりやすく、脳卒中が起きやすい時期だ。塩分の取り過ぎに気をつけてもらうなど食生活の注意から予防の取り組みを始めてほしい」と話していました。