東京都 損保大手価格調整疑い 3社に対し報告求める通知

損害保険大手が企業向け保険の保険料を事前に調整していた問題で東京都は大手3社に対し、都発注の競争入札で事前調整が行われていないかどうか、報告を求める通知を出しました。

損害保険大手4社をめぐってはリスクを分担して引き受ける「共同保険」について企業向けの保険の保険料を事前に調整していたことがわかり、4社は先月、価格調整が疑われるケースについて、社内調査の結果を金融庁に報告しています。
このなかでは100を超える取引先との保険契約に問題が見つかったとする報告もあったことから、都は5日、昨年度、公用車の自動車保険などの契約がある社に対し、都発注の競争入札で事前調整が行われていないかどうか、報告を求める通知を出しました。
報告を求めたのは東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン三井住友海上火災保険の3社で、期限は今月20日までとしています。
都は、独占禁止法に違反していたことがわかった場合、指名停止の措置や損害賠償請求などを検討するということです。