東北新幹線など運転見合わせ 地震システムのメンテ対応にミス

4日午前、東北新幹線と北陸新幹線、それに上越新幹線が一時運転を見合わせ、乗客などおよそ1万6700人に影響が出ました。
JR東日本は原因について、4日朝から行われている地震の観測システムのメンテナンスに伴う対応を誤り、地震が起きた際に自動的に運転を停止させる機能が作動してしまったと発表しました。

4日午前9時40分ごろ、東北新幹線が東京から新青森までの全線、北陸新幹線、上越新幹線が東京から高崎の間のいずれも上下線で運転を見合わせました。
およそ20分後に再開しましたが、あわせて39本に最大30分の遅れが生じ、乗客などおよそ1万6700人に影響が出ました。
JR東日本が原因を調べたところ、4日は午前9時ごろから防災科学技術研究所が海底に整備している地震や津波の観測システム「Sーnet」と呼ばれる「地震津波観測網」のメンテナンスが行われていました。
このシステムは列車の運行にも活用されていて、本来、運転に影響しないよう対応しなければならないところ作業手順を誤り、地震が起きた際に自動的に停電し運転を停止させる機能が作動してしまったということです。
JR東日本は「多くのお客様にご迷惑をおかけし、申し訳ありません。今後作業を行う際は、手順を確認するよう指導徹底し、再発防止に努めます」とコメントしています。