熱中症対策強化へ 東京都医師会などが「暑さ指数」の活用要請

連日の猛暑で熱中症などのリスクがこれまでになく高まっているとして、東京都医師会などは「暑さ指数」を活用して対策を強化するよう東京都に要請しました。

4日東京都医師会の尾崎治夫会長と、病院協会の猪口正孝会長は都庁を訪れ、小池知事に「暑さ指数」を活用して、数値が基準を超えた場合にはスポーツやイベントを中止するなど、対策を強化するよう求めました。
「暑さ指数」は、湿度や日ざしの強さも踏まえて熱中症の危険度を示すもので、環境省がホームページで公開しているほか、特殊な温度計を使うと、その場で測定することもできます。
要請では、この暑さ指数が十分に活用されていないとして、学校やイベント会場などに計測できる機器を設置して数値を常に把握し、基準値を超えるなど熱中症のリスクが高まった場合は、運動やイベントを途中でも中止するなど、対策を強化するよう求めています。
医師会などによりますと、都内では新型コロナの感染も拡大傾向が続く中で、連日の猛暑で、熱中症で搬送される人が増えていて、救急医療がひっ迫しているということです。
尾崎会長は、「今までは大丈夫だったという理屈は、もはや通用しなくなっていることを理解し、暑さ指数をしっかり活用して対策を行って欲しい」と話していました。