大気不安定で被害も

埼玉県熊谷市今井では電気工事会社の倉庫として使われている2階建てのプレハブの建物が倒れ、建物の前に止めてあった車3台が下敷きになりました。
けが人はいませんでした。
会社によりますと、午後4時ごろ雨や風が激しくなって「ひょう」も降り、その後外に出てみると、建物が倒れていたということです。
午後8時すぎにはクレーン車で建物を片づける作業が行われていました。

埼玉県熊谷市の県立熊谷工業高校では、午後4時頃、屋上に設置していたソーラーパネルが駐車場に落ちる被害がありました。
高校によりますと、校舎のガラスが割れたものの、けがをした人はいないということです。
また、消防によりますと、熊谷市ではこのほか街路樹が倒れて道がふさがったり、信号機に看板がひっかかっているという通報が寄せられました。
いずれも撤去し、これまでのところ、けが人などの情報はないということです。

大気の状態が不安定になった埼玉県内では、繰り返し発達した雨雲が流れ込み、「ひょう」による被害も確認されています。
羽生市では午後4時過ぎ、雷を伴った激しい雨とともに「ひょう」が降りました。
市によりますと、「ひょう」で自宅の窓が割れたり、車がへこんだりしたという市民からの連絡が数件、入っているということです。
市内の70代の男性は、「ピンポン玉くらいの大きさのひょうが降ってきました。家庭菜園で栽培していたトマトの枝が折れるなどの被害がありました」と話していました。
中心部の一部では午後7時ごろになっても停電が続いていて、飲食店の20代の男性従業員は、「開店前の準備中に停電になりました。冷蔵庫を開けたり閉めたりすると中の温度が上がってしまうので使えなくて困っています。お店も営業できないと思います」と話していました。
羽生市やその周辺には夜になっても再び発達した雨雲が流れ込んでいます。
道路が冠水している場所もあり、このうちの1か所はおよそ100メートルにわたって30センチほど水がたまっていました。