千葉県 ESG債初発行へ事業選定 社会課題解決に使途限定

千葉県は、環境問題などの社会課題の解決に使いみちを限って資金を集める「ESG債」という県債を初めて発行するため、対象事業の選定などを進めています。

ESG債は、環境や教育、福祉といった社会課題の解決につながる事業に使いみちを限って資金を集めるもので、気候変動対策などが世界的な課題となる中で各国の企業などの間でも発行の動きが相次いでいます。
千葉県の熊谷知事は今月22日の県議会の代表質問で県としての対応を問われたのに対し、「カーボンニュートラルに向けて近年、民間企業では、ESG分野への関心や投資ニーズが高まっており、ESG債を発行することでより低い金利で資金を調達できる状況になっている」と述べました。
千葉県は今年度中に初めてのESG債を発行する方針で、発行する時期や規模、それに対象とする事業の選定を進めているとしています。
また、複数の自治体が共同で資金を調達する地方債では、「ESG債」のうち気候変動対策や自然保護など環境の分野に特化した「グリーンボンド」を今年度中に発行することになっていて、千葉県もこれに参加することにしています。