都営住宅の空き店舗 若手芸術家のアトリエに活用 一般公開

東京・渋谷区の都営住宅に、空き店舗を活用した若手アーティストのためのアトリエが設けられ、アーティストたちが午後の一般公開に向けて創作活動を進めています。

東京都は、若手アーティストに創作や発表の場を提供しようと、ことし4月から、渋谷区の2か所の都営住宅で1階の空き店舗を、アトリエとして活用してもらう取り組みを始めています。
このうち、「都営幡ヶ谷二丁目第2アパート」では、25日午後からの初めての一般公開に向けて、アーティストたちが、作品の仕上げに取り掛かっていました。
都のアンケート調査で、創作の場が少ないという声が多かったことから取り組みを始めたということで、1か月の賃料は相場よりも安いおよそ4万円で、今後、期間を3か月ごとに区切って、貸し出す予定だということです。
グラフィックデザイナーの山田悠太朗さんは、「自分が生活する場所と切り離して創作できる場所があるのは、集中できてとてもありがたいです」と話していました。
都の宮田直行文化戦略推進担当課長は、「ここから、世界的に有名となるアーティストが育ってほしいです」と話していました。