東京 北区 病院兼高齢者施設 入院患者と入所者55人食中毒

東京・北区の総合病院と同じ建物内にある高齢者施設で、今月中旬、入院患者と入所者のあわせて55人が食中毒になり、いずれも軽症だったものの、都は「暑くなる時期なので、食品の扱いには特に注意してほしい」と呼びかけています。

都によりますと、今月13日、東京・北区にある「赤羽中央総合病院」と、同じ建物内にある高齢者施設で、複数の入院患者と入所者が下痢や腹痛などの症状を訴えていると、病院から区の保健所に連絡がありました。
保健所が調べたところ、病院と施設で今月12日に同じメニューの朝食をとった入院患者18人と入所者37人のあわせて55人が同じような症状を訴え、このうち6人から食中毒を引き起こす細菌のウエルシュ菌が検出されたということです。
また、朝食に出されたえびのスープからも同じ菌が検出されたことなどから保健所は、55人がいずれも食中毒と断定し、建物内にある朝食を調理した給食施設を、21日から3日間食事の提供を停止する処分にしました。
55人は30代から100歳代の男女でいずれも軽症だと言うことで、都は「暑くなる時期なので、加熱調理した食事はすぐに食べるか、10度以下まで急速に冷やし、冷蔵庫に保存するなど扱いに特に注意してほしい」と呼びかけています。