回転ずしチェーン最大手“価格抑えた商品の品ぞろえを強化”

回転ずしチェーン最大手が29日、最も安い商品の数を増やすなど価格を抑えた商品の品ぞろえを強化すると発表しました。
会社では、物価高のもとで高まる消費者の節約志向に対応するためだとしています。

発表によりますと、回転ずしチェーン最大手の「スシロー」は31日から税込み1皿120円の最も安い商品の数を6種類増やして全部で82種類とするほか、現在360円で提供している商品の一部を260円に値下げします。
これとは別に商品によっては、魚介類の仕入れ値などに応じて柔軟に価格を設定できるようにし、今後1皿120円以下の商品を提供することも検討していくとしています。
このチェーンでは去年10月、食材の調達コストや物流費の高騰などを理由に、一皿あたりの税込みの最低価格を110円から120円に引き上げました。
その後半年間の既存店の売り上げと客数はいずれも前の年の同じ時期より10%以上減少しています。
運営会社としては、価格を抑えた商品の品ぞろえを強化し、消費者の節約志向に対応したい考えで、新居耕平社長は「手ごろな価格の商品やこれまで価格があわず提供できなかった商品も取りそろえたい」と話していました。
回転ずし大手では、一皿あたりの税込みの最低価格について、くら寿司が去年10月から115円に引き上げた一方、はま寿司や、かっぱ寿司は110円で据え置くなど、価格戦略をめぐって対応が分かれています。