ウクライナから避難した人たちの就労 「ことばの壁」が課題も

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が長期化するなか、東京・新宿区のハローワークにはウクライナから避難した人の就労を支援しようと窓口が設けられています。
都内のハローワークでは相談に訪れた人のおよそ4割が就労につながったということですが、「ことばの壁」が課題となるケースも多いということです。

ロシアがウクライナに軍事侵攻を始めてきょうで半年となります。
出入国在留管理庁によりますと、今月21日の時点で、都内にはウクライナから避難してきた人が370人いるということです。
日本での避難生活が長期化する人もいて、就労の支援が必要だとされています。
【新宿のハローワークでは】
東京・新宿区のハローワーク新宿には、ウクライナから避難してきた人の就労支援窓口がことし5月に設けられ、現在は週に二日、火曜日と木曜日にウクライナ語の通訳スタッフも同席して対応にあたっています。
この窓口ではウクライナからの避難民専用の求人およそ30件を把握していて、ウクライナでの仕事や本人の希望などを詳しく聞き取ったうえ、紹介しているということです。
23日は、以前相談にきた人に通訳スタッフが電話をかけウクライナ語で自宅の近くで新たな求人があったことや就労条件などを伝えていました。
【都内の就労状況と課題は?】
都内の17あるハローワークにはこれまでにウクライナから避難した人およそ50人が相談に訪れていて、4割のおよそ20人が就労につながったということです。
具体的には英語が話せる人がインターナショナルスクールの保育補助、IT系の専門学校に通っていた人がIT企業とそれぞれの特徴を生かして就職したケースがあったということです。
このほか、飲食店の調理スタッフ、工場での軽作業、金融業の事務スタッフなどとして就労するケースもありましたが、ことばの壁の影響で、就労につながらないこともあるといいます。
最近は日本語学校に通いながら短時間で働ける職場を探している人が多いということで、ハローワーク新宿の東京外国人雇用サービスセンター大垣孝夫室長は「避難生活が長期化するなかで就労は必要なものだと考えています。そのためには日本語が欠かせず日本語学校に通って日常会話を習得しながら仕事は短時間で働きたいという声も聞いています。わたしたちとしてはニーズにあった求人をできるだけ確保していきたい」と話していました。