「徳川家康ゆかりの食 ~わさび~」
2023年1月26日放送
「長命こそ勝ち残りの源である」徳川家康は江戸時代の平均寿命の倍、
75歳という長寿をまっとうし、天下統一を果たしました。
健康管理を徹底し、特に食事には気を遣っていたといいます。
家康が生涯の半分以上を過ごした静岡には
「家康が愛した」と言われる食材がたくさんあります。
その一つが「わさび」です。
静岡市葵区の有東木(うとうぎ)地区は、わさび栽培発祥の地とされ
400年以上続くわさびの産地です。
年間を通して15℃前後できれいな水が湧き出ている有東木地区は、わさび栽培に適しています。
1年半かけてじっくり育つため、辛みや風味が濃縮したおいしいわさびになるといいます。
有東木のわさびは、家康が駿府城に再入城していた時に献上され
家康は味を絶賛。徳川家の家紋が葵ということもあり、山葵(わさび)をたいそう気に入り
「栽培方法をほかの地に出してはならない」と、門外不出にしたといいます。
「わさびはいろいろなものに」
家康が食べていた食事を研究し、再現している郷土史家の成澤さんによると「長生きをしなくてはいけない、体調を管理する目的で、わさびを好んでいたのではないか。
天ぷらや豆腐など、いろいろなものにつけたりかけたりしていた可能性がある」といいます。