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静岡浜松 伝統工芸を未来へ!奮闘する学生たちの力“たくみの技を進化” 

NHK静岡 シリーズ「だもんで、浜松市。」
  • 2023年12月05日

NHK静岡放送局の番組キャラクター、ダモンデおばさんとお伝えするシリーズ「だもんで、浜松市。」今回訪れたのは、伝統工芸の技術や知識を学生に伝承している大学!いったいどんな取り組みが行われているのでしょうか。

動画(2023年12月6日「NHKニュース たっぷり静岡」で放送)

デザイン学部「匠領域」とは?

ダモンデさん

今回お邪魔するのは浜松市中心部にある静岡文化芸術大学!

静岡文化芸術大学(浜松市中区)

こちらの大学にはデザイン学部があるのよね。さあ早速なかに入ってみましょう。
こんにちは~!

・・・って。みんな何やら真剣な表情。

ねぇねぇ何をしているの?

学生

私はとっくりを作っています。

実はこの学生さんたち、デザイン学部にある6つの専門分野の一つの「匠領域」で伝統工芸品を作る実習に取り組んでいるのよ!

ほかにも染め物や織り物、木工などの伝統工芸の知識や技術を幅広く学べるのよね。

藤井学部長

デジタルのデザインが多くなってきているなかで、実体があるという観点、実体のある物作り、大元から物作りの素材や技法をしっかり学んでいただきたいと思います。そういうことが分かった上で現代それからこれからに生かせるような物作り、デザインを(学生に)考えていただきたいと思います。

学生のアイデアを伝統工芸に!

学生の若い感性を生かそうと「匠領域」では県内の職人と協力して新商品を開発する
プロジェクトにも力を入れているんですって!こちらは先月(2023年11月)、撮影された染色職人との打ち合わせ風景よ。

染色職人(右)と学生の打ち合わせ

ことしの(2023年度)テーマは茶葉を染料として使用する「お茶染め」の普及。お茶染め」で作った「傘」や「メイド服」など、学生たちから斬新なアイデアが出てくる出てくる!!

来春(2024年)の商品完成に向けて打ち合わせを今後も重ねていくらしいわ。こうしたプロジェクトを通して過去に誕生したユニークな作品を紹介していくわね!こちらはおととし(2021年度)に木工職人と制作した作品。

世代を超えて受け継いでほしいという学生の思いが込められているの。木目を生かしたデザイン。シンプルさの中にこだわりを感じるわね・・・!

こちらは去年(2021年度)漆職人と制作した作品。

樹液である漆を表面に塗ることで光沢や厚みのある質感を感じることができるのよ。年月とともに深みが増していく色の変化も楽しむことができるんですって!

彼女は去年(2022年度)のプロジェクトで漆職人とギターで使うピックを制作したデザイン学部4年生の山田恵玲奈さん。

こちらがそのピック。何度も試作を重ねて、表面に漆を塗ることで手とのなじみや滑りにくさを実現したそうよ!

現在は卒業制作に向けて日々奮闘中。高校生のときに知った染め物に魅力を感じて
伝統工芸への道を歩み始めたのよね。

山田さん

染め方によって個体に微妙に差があったりとか、風合いに性格がそれぞれ出てきたりとかして、同じものは一つとして生まれないみたいなところがあって、そういった部分が魅力かなと思います。

うんうん、人のぬくもりも感じるわよね!さまざまな工芸を経験して充実した4年間だったという山田さん。将来はどんなことをしたいのかしら?

山田さん

私は浜松出身だからこそできることがあると思っています。やっぱり使命感というか地元を盛り上げたい。街の中にある呉服屋さんだったり、民芸品工芸品を扱うお店だったり、そういったところを中心にして生まれるコミュニティとかを私もいろいろ体験してすごく温かいなあって思ったりしました。単純にそういうのがなくなってしまったら寂しいなあと思うので、私は自分の作品を通して、誰かのコミュニティが生まれるような温かいものを作っていきたいなと思っています!

山田さんが卒業制作に向けて「型染め」の技法で制作中の作品

染め物作りをもっと追求したいと大学院への進学を決めている彼女。今の思いを大切
にこれからも歩み続けてほしいわ・・・!

「知る」ことから始まる

藤井学部長

知ることですよね。その人たちを知る、現場を知るということもありますし、自分達の体を使って知ることも大事。見て、そんなものかと思うのではなく、本当にかじるでもいいので実際に自分の体の中に入れた瞬間に、いかにそれがすごいことなのかということを改めて実感すると思います。そして、手を動かしながら自分が参画できるポイントを探ってほしいなと思っています。

伝統的な技術や知識を学生たちに伝承して未来へつなごうとする「匠領域」の取り組み。みんなの真剣なまなざしが印象的だったわ!

浜松から生み出す新たな伝統工芸の在り方。学生さんたちの今後の活躍が楽しみね!

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  • 木原奏人

    静岡局・カメラマン

    木原奏人

    令和3年度に中途採用で入局。
    レンズを通してさまざまな思いを映します。    

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