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食で伝える家康愛! 旬の食材をたっぷり使った【家康ごはん】

静岡家康紀行 たっぷり静岡
  • 2023年11月08日

 

▽【静岡家康紀行~家康ごはん~】 ~2023年11月7日(火)「たっぷり静岡」にて放送~

かつて駿府とよばれた静岡市で、75歳の生涯を閉じた徳川家康。
家康は自分自身で薬を作り、健康には人一倍気を遣っていたことで知られています。
こうした家康を尊敬し、独自に“家康ごはん”を作る静岡の女性を取材しました。

家康に想いをよせて、独自に作る料理の数々

里芋の茎や栗を使った五目ずし、柿の白和えに、自家製のこんにゃくなどが並ぶ料理の数々。
旬の食材を使った18品目が並ぶ料理、『家康ご膳』です。

旬の食材を使うため、ご膳に並ぶ料理は季節にあわせて変わります

自分の畑でとれた作物で、家康ごはんを作りたい

料理を作ったのは静岡市駿河区に住む成澤政江さん76歳。家康好きが高じて、独自に家康ごはんを作っています。

徳川家康について語りながら、家康が食べたと考えられる料理を提供する「語り部カフェ」を、10年前から静岡市内で開いています。

農家の男性と結婚して53年。自分の畑で野菜や果物などを作り続けてきました。自分の料理を通じて、家康のことを知ってほしいと考えるようになりました。

この日収穫するのは家康が好んで食べたとされる柿など旬の作物や、現在では食べることが少なくなった里芋の茎などです。ビタミンを補うために食べていたと成澤さんは考えています。
75歳の長寿を全うした家康。成澤さんは、丈夫な体をつくり、人に迷惑をかけないように健康に気を遣った家康の人間性を尊敬しています。

成澤政江さん

「家康公は、今の時期に里芋を取って食べていたのかな?」って思いを馳せながら収穫するんですけど。年中家康公のことが、頭から離れません。

家康に夢中になって、はや70年!

3歳の時、実家の近くで遊びに出かけた家に「当時家康が来ていた」という逸話を聞いて以来、成澤さんは家康の事を身近に感じてきました。
18歳のころ、同年代が静岡などの繁華街に遊びに行く中、成澤さんは友達を誘って久能山東照宮へ出かけました。家康への熱は、年々増していったといいます。

  【友達を誘って久能山東照宮へ】 写真提供:成澤政江さん
18歳当時の成澤政江さん

家康に関する書物を元に、自分自身で家康について調べたり学んだことから、「語り部カフェ」で提供する食事の献立を考えます。自宅の畑でとれた旬の野菜をどうやって料理に生かそうかと、家康のことを考えながらいつも悩みます。

 

自分自身で作物を作るからこそ、
家康への思いを料理で表現出来るといいます
旬の野菜や果物をどう料理に生かすのか、
成澤さんの腕の見せ所です

語り部として、学び伝えること

37才の時、近所の公民館や小学校で郷土の歴史を話してほしいと周囲から頼まれて、「語り部」を始めた成澤さん。家康や静岡に伝わる歴史の話を伝え続けてきました。

静岡市立長田南小学校で講演する成澤さん
久能山東照宮(静岡市駿河区)

当時家康が食べていたものを調べようと、成澤さんは久能山東照宮博物館の細倉和樹学芸員を訪ねました。

細倉和樹さん

特に冬は寒くなる時期ですから体を暖める、夏は涼しくできるような春夏秋冬、その時その時に合わせたものを、家康公は召し上がっていた。

成澤政江さん

(「語り部カフェ」で出している食事と)沿っていますね、ぴったりですね。時期の物を土の中で育てて、そしてお出ししているんですけど。言われた通り寒い時に、土の中で根を張ってすくすく一生懸命生きる里芋とか大根。こういうものを食べることが、非常に健康に良いと思います。

料理を通じて、家康や地域の歴史について語り合う

「語り部カフェ」開催当日、成澤さんは午前3時半に起床して、
参加者20人分の料理を1人で作りました
作る料理は、家康の時代に沿った調理方法で作ります
なますには、橙(だいだい)をしぼって酸味を加えます
自分の畑で、去年より甘く育ったサツマイモ
家康にも食べてほしいと、ご膳に加えた愛情が詰まった一品です
成澤政江さん

(家康公は)きっと喜んで、ほくほくしながらあの丸い顔で、ニコニコしながら食べているんじゃないかなって、想像がつきますよね

「語り部カフェ」開店です

「語り部カフェ」は、毎月第2・第4月曜日に開催
旬の野菜や果物などを使った料理に、舌鼓を打つ参加者たち
徳川家康や地元の歴史について語りながら、皆で食事を楽しむ
語り部として、農家として、参加者を精一杯もてなす成澤さん
成澤政江さん

(参加者が)嬉しそうに食べてるのは、美味しいって証拠じゃないですか。
歴史を感じながら食べてるっていうところが、良いじゃないかなって思っています。

家康の年齢に追いついても、衰えることを知らない成澤さん。晩年まで健康で過ごした家康のように、成澤さんも食から健康を得てこれからも家康愛を伝えていきます。 

成澤政江さん

これから若い人たちには(語り部カフェに)どんどん来てほしいし、同世代の人にも歴史のことに関しては知らない人もいるので、そういう人たちに楽しく、昔を思い出しながら食事をしてもらいたいと思います。自分がとにかく元気で、これからも頑張っていきたいなって思います。

▽取材・撮影:西野圭 ▽映像制作:福井菜実子
▽照明・音声:浦海恭子/足立祐三子/望月利樹/瀧 裕光

 

  • 西野 圭 カメラマン

    NHK静岡放送局

    西野 圭 カメラマン

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