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【らんまん】子どもたちとヨコグラノキ 植物学者・牧野博士

NHK静岡放送局
  • 2023年06月01日

牧之原市にある萩間小学校。校舎に寄りそうように、1本の立派な木がたっています。
木の名前は『ヨコグラノキ』植物学者・牧野富太郎博士が、高知県の横倉山で見つけたことに由来します。

希少なヨコグラノキ 子どもたちの成長を見守る

新緑の季節、ヨコグラノキは小さな黄緑色の花を咲かせます。直径3ミリほど、星のようなかわいらしい花。枝が風に揺れると、太陽に照らされてキラキラと輝きます。

石灰岩地を好んで生育するヨコグラノキは、県内では数が少なく、県の絶滅危惧種ⅠB類に指定されています。校内にある看板によると、萩間小学校のヨコグラノキは昭和42年(1967年)ごろ、PTAによって移植されたものだそうです。
今では校舎の2階に届くほど大きくなり、長い間、子どもたちの成長を見守ってきました。

木の近くに立てられた看板

「ヨコグラノキを知ってほしい」 子どもたちの取り組み

萩間小学校では、植物を通した教育活動に力を入れています。毎年、「花いっぱい委員会」の児童を中心に校庭の花や木を育てていて、花壇の美しさを競うコンクールでは、これまで何度も賞を獲得しています。

子どもたちが作り上げた花壇(令和3年撮影)

いま、萩間小学校の子どもたちは、ヨコグラノキを増やす活動にも取り組んでいます。
ヨコグラノキは花を咲かせたあと、赤い実をつけます。その実が、やがて木の根元に落ちて新しい芽を出します。ことしもたくさんの幼木が伸びてきました。

赤く色づいたヨコグラノキの実(去年7月撮影)

幼木は、子どもたちが慎重に鉢に移していきます。茎はまだ細く、ちぎれる心配もあるので、みんな真剣な表情で取り組みます。無事に幼木を移し終えると、子どもたちはほっとした笑顔を浮かべていました。

6年生の児童
「途中で折れずに、まっすぐ伸びていってほしい」
「(幼木が)40本くらいあってよかった。すごく高く、太く成長してほしい」
「地域の人たちにも、ヨコグラノキのことを知ってもらいたい」

育った苗は地域の人たちに配る予定です。
また子どもたちは、ヨコグラノキに関する資料やクイズをつくるなど、ヨコグラノキを知ってもらう活動も進めています。

長い間、学校と子どもたちに寄りそってきた、ヨコグラノキ。
今度は子どもたちが、小さな苗の成長を見守っています。

【動画】2023年5月30日放送

  • 前田詠里

    静岡局・カメラマン

    前田詠里

    2019年入局。静岡が初任地。趣味は書道と漫画制作です。

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