2022年09月16日 (金)アナウンサーの「ヒミツ」教えました!【後藤康之】


みなさん、こんにちは!アナウンサーの後藤です。

9月9日・金曜日。
県内の高校の放送部員のみなさんに向けて、オンラインで「アナウンススキルアップ講座」を実施しました。

開催のきっかけは6月にさかのぼります。

「NHK杯全国高校放送コンテスト」のアナウンス部門の審査員をつとめた私。
参加者の真剣なまなざしに大いに刺激を受けつつ、終了後、顧問の先生と立ち話をしたときのこと。

後藤「みんなレベルが高くて本当にビックリしました!生徒のみなさんは将来アナウンサーを志望しているんですか?」

先生「だいたい7割くらいの生徒がアナウンサーや声優になりたいって思っているみたいなんですけど、プロの世界のことを知る機会ってなかなかないんですよ。アナウンサーの方がどんな練習をしているのか、放送の裏側がどうなっているのかを知る機会があると、生徒たちも励みになるんですけどねぇ...」

20年目のアナウンサー、この言葉にハッとしました。
自分がふだん何を考え、お伝えしているのか?
何をどう工夫してマイクを握り、カメラの前に立っているのか?
...たしかに、誰かに伝える機会はほぼありませんでした。

もっと皆さんとつながりたい。皆さんの夢を応援するため、自分の経験が何かの役に立てば。
顧問の先生方にご協力いただきながら(この場を借りて厚く御礼申し上げます)、開催が実現しました。

開催当日、参加してくださったのは13校、137人の生徒たち。
皆さんの貴重な部活動の時間をいただき、1時間半、オンラインで結びました。

(画像:9月9日・NHK静岡のニュースより)


新人時代の研修にまでさかのぼっていろいろ思い出しながら、
アナウンサーが発する言葉は、ひとりでも多くの人に伝わらなければ意味がないこと。
そのためには、文字をただ明瞭に読んで音声化するだけでなく、話を簡潔にまとめるスキルと、「伝えたい」という気持ちと熱量が必要なことを中心にお伝えしつつ、
進路にも悩む時期ということで、アニメの声優を目指していた私がなぜアナウンサーになったのかといったこともお話ししました。

画面を通しても分かる、皆さんの若く、キラキラした瞳。
熱心にメモを取りながら聞いてくださる姿。
体験・実習を通して、生徒が上達のコツをつかんでくれている様子。
コロナ禍ということもあり対面ではありませんでしたが、私も大いに刺激を受けました。

皆さんに負けないよう、己を磨き続けよう。
そう感じた、金曜日の午後でした。
いつの日か、一緒に仕事をする機会が来ることを願いつつ...。

(画面越しですが、皆さんと集合写真を撮りました!うれしかったです!!)

投稿者:後藤 康之 | 投稿時間:14:00

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