2023年05月12日 (金)のっぽさん ありがとう【望月豊】
NHK教育テレビの子ども番組「できるかな」でノッポさんとして親しまれた、高見のっぽさんが、88歳で亡くなりました。
子どものころ「できるかな」が大好きでした。
私は一度ノッポさんに会ったことがあります。
いまから23年前、入局2年目の時、当時勤務していた富山にノッポさんが来ると聞き、どうしてもお会いしたくて、ニュースデスクにお願いし、記者の代わりにニュース取材をさせてもらいました。
おそらく初めて書いたニュース原稿です。
【2000年3月25日】
NHKのこども番組「できるかな」でおなじみの「のっぽさん」こと高見映さんと一緒に工作を楽しむ催しが大島町で開かれています。
この催しは大島町絵本館が子供向けの創作教室の一環として開いたもので講師にNHK教育テレビの「できるかな」でのっぽさんの愛称で親しまれた高見映さんと造形作家の枝常弘さんが招かれました。
大島町の農村環境改善センターには、親子連れなどおよそ二百人が集まり高見さんが音楽に合わせて登場してタップダンスや工作を披露すると、盛んな拍手が贈られていました。
このあと、子供たちは工作にうつり、高見さんや枝常さんに教えてもらいながら、短冊状の紙の先をクリップで止めてひらひらと飛ばすおもちゃや、牛乳パックを使ってゴム動力で動くアヒルのおもちゃを作ったりして、遊んでいました。
親たちの中には、子供の頃に「できるかな」を見ていたという人も多く、子供だけでなく親も一緒になって、身近なものを使った工作を楽しんでいました。

ノッポさんは、本当に背が高くて、ひょうひょうとしていて、でもちゃめっ気たっぷりに話してくれる、魅力あふれる方でした。
「できるかな」ではノッポさんは一言も話さなかったので、初めて"しゃべる"のっぽさんを見て、ドキドキというか、大人になった自分を自覚したのを覚えています。
自分の子どもたちが「つくってあそぼ」のわくわくさんやゴロリが大好きだったように、私も「できるかな」のノッポさんやゴンタくんが大好きでした。


いまでも大好きです。
ノッポさん、本当にありがとうございました。
投稿者:望月 豊 | 投稿時間:11:30