2021年09月16日 (木)ギリシャ文字  【 三上 弥 】


こんにちは。
シニア・アナウンサーの三上弥(みかみ・わたる)です。

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新型コロナウイルスに関するニュースで、
デルタ」や「ミュー」といったギリシャ文字を使った変異株に
接する機会が増えてきました。

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変異株の呼称で接する機会が増えたギリシャ文字について、
今回は、一緒に確認しましょう。


三上弥の「現場のことば」
第30回は、「ギリシャ文字」です。


 変異した新型コロナウイルス ギリシャ文字による呼称 

WHO=世界保健機関は、変異した新型コロナウイルスについて、
ギリシャ文字による呼称を使うよう、各国の政府などに奨励しています。

変異した新型コロナウイルスのうち、確認された主なものについて
WHOがギリシャ文字による呼称を発表したのは、
ことし(令和3年=2021年)の5月31日です。

新たな呼称を決めたことについて、
WHOは「特定の地名を用いることは、汚名を着せ、差別的になる。
これを避けるため、
各国当局やメディアなどには
新たな呼称を使うよう奨励する」と説明しました。
特定の国・地域や国民・住民に対する差別的な扱いを防ぐためだということです。

3か月余りたって、映像・音声・活字の各メディアでも、
デルタ株」のような表現が日常的になりました。

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 分類の実際 

日常生活でも、仕事や学校でも、
事象を分類するときにはおおむね記号や文字を使います。

現在は、1、2、3……といった「数字」、
A、B、C……/a、b、c……といった「英字」を使うことが多い状況です。
このほか、五十音順(あ、い、う……/ア、イ、ウ……)を使うこともあれば、
かつては、「い、ろ、は、に……/イ、ロ、ハ、ニ……」や、
「甲、乙、丙、丁……」が日常的使われていた時代もありました。

日本では英語を義務教育で学ぶため、ほとんどの人が
AからZまで、大文字・小文字を含めて順に書けます。


一方、ギリシャ文字はいかがでしょうか。
数学・物理・化学・天文などの
学術分野で使い慣れている人を除けば、
英語ほどは浸透していません。
日本では、英数字やかな・カナに比べ、
日常生活でギリシャ文字を使う機会はさほど多くないのが現状です。

そこで、今回は、確認の意味も込めて、
ギリシャ文字を列記することにしました。
ギリシャ文字の文末表記や日本語の読み方では、
複数の事例が存在する場合もあるものの、ここでは基本の表記をまとめます。


 ギリシャ文字 

【大文字・小文字】英字表記/読み方
【Α・α】 alpha/アルファ
【Β・β】 beta/ベータ
【Γ・γ】 gamma/ガンマ
【Δ・δ】 delta/デルタ
【Ε・ε】 epsilon/イプシロン
【Ζ・ζ】 zeta/ゼータ
【Η・η】 eta/イータ
【Θ・θ】 theta/シータ
【Ι・ι】 iota/イオタ
【Κ・κ】 kappa/カッパ
【Λ・λ】 lambda/ラムダ
【Μ・μ】 mu/ミュー
【Ν・ν】 nu/ニュー
【Ξ・ξ】 xi/クサイ・グザイ
【Ο・ο】 omicron/オミクロン
【Π・π】 pi/パイ
【Ρ・ρ】 rho/ロー
【Σ・σ】 sigma/シグマ
【Τ・τ】 tau/タウ
【Υ・υ】 upsilon/ユプシロン・ウプシロン
【Φ・φ】 phi/ファイ
【Χ・χ】 chi/カイ
【Ψ・ψ】 psi/プサイ
【Ω・ω】 omega/オメガ


α・β・π・ωのようによく知られているものがある一方、
一部を除いてあまり馴染みがない、
自信がないという人も少なくないはずです。

ミュー株」が登場したように、
現時点では、
新型コロナウイルスの新しい株が発見されると、
ギリシャ文字が冠されています。

感染収束を願いつつ、
それぞれの株にどのような特徴があるかは、
発見されるたびに
研究機関・研究者・NHKを含む報道機関などが伝えているので、
最新情報を把握していきたいと考えています。

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投稿者:三上 弥 | 投稿時間:11:30

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