2021年05月26日 (水)数字・数詞は奥が深い  【 三上 弥 】


こんにちは。
シニア・アナウンサーの三上弥(みかみ・わたる)です。

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緊急事態宣言やまん延防止等重点措置をはじめ、
新型コロナウイルスの影響が続いています。

「現場のことば」を読んでいただいている方の周りでは
いかがでしょうか。

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新型コロナウイルスの感染防止対策は、
しばらく欠かせません。
NHKでは、特設サイトを設けているので参考になるかと思います。

三上弥の「現場のことば」
第28回は、「数字・数詞は奥が深い」です。


新人時代に学んだことを振り返ると、
案外難しかったと感じるのは、数字や数詞の読み方です。

各種辞典に出ていることばばかりではないので、
伝えているうちに身についている事柄も多々あります。

「日本語発音アクセント新辞典」に掲載されている
読み方・アクセントを確認することは
日々欠かせません。


 小数 

1.5倍   8.9%   11.7点

「イチ・テン・ゴ」倍
「ハチ・テン・キュー」%
「ジュウイチ・テン・ナナ」点

各数字の発音は、
レイ・イチ………ハチ・キューといった
基準になる発音」に従います。
この基本的なルールがあるため、
上記の例のような読み方になるわけです。

小数点の直前が「10」の場合は、
原則「ジッ」と読みます。
「ジュッ」も許容されているとはいえ、
よりよいとされるのは「ジッ」です。

10.9度  20.397%   

「ジッ・テン・キュー」度
「ニジッ・テン・サン・キュー・ナナ」%

といった読み方になります。

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「0・零」 レイかゼロか 

日常生活で、
数字の「0」を「ゼロ」と読む事例はごく普通にあります。
電話番号や郵便番号を伝えるとき、
「ゼロ」と発音する人はかなりいるはずです。

ところが、NHKの放送では、原則、
「0」 を「レイ」と読むことになっています。
理由は単純で、
「レイ」は日本語、「ゼロ(zero)」は英語だからです。

極端な例で考えましょう。
03-1234-5678 という電話番号を
「ゼロ・さん・いち・ツー・さん・フォー・
ご・ろく・セブン・はち」と読んだら、
「英語」・「日本語」が混在して、かなり違和感があります。

郵便番号や電話番号で「0」を「ゼロ」と読むのは、
聞き慣れている一方で、
「英語」と「日本語」が混在した表現なのです。
このため、放送では、
英語が混在しない「レイ」という読みが優先されます。

ゼロ歳児」や「海抜ゼロメートル地帯」のように
固有の読みがある場合や強調する場合は、
英語読みの「ゼロ」もよいとなっているので、
「0・零」も奥が深い日本語です。

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 数詞・単位 

数字に数詞や単位が付くと、
かなりの数の組み合わせや事例があるので、
疑問や違和感があるときには、その都度調べます。
長年にわたって仕事をしてきても、読み方は油断禁物です。

文章で紹介していくときりがないので、
ポイントになる個々の例は、
NHK静岡放送局のTwitterで随時発信しています。

#現場のことば                       
(ハッシュタグ げんばのことば = 「ことば」はひらがな) 

で出てきますので、
関心のある方は
時々読んでいただければ幸いです。

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投稿者:三上 弥 | 投稿時間:16:00

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