2020年04月16日 (木)新型コロナウイルス感染拡大 【 三上 弥 】
こんにちは。
シニア・アナウンサーの三上弥(みかみ・わたる)です。
取材で訪れた富士市の桜は見事でした。
しかし、「宴会」をしている人は皆無で、
歩きながら鑑賞している人ばかりだったのが、
今シーズンの特徴です。
三上弥の「現場のことば」
第18回は、「新型コロナウイルス感染拡大」です。
新型コロナウイルス感染拡大を受けて、
取材現場で接したことばと、時系列の確認をお伝えします。
令和2年度スタート
NHKでは、3月30日(月)朝の放送から
令和2年度の番組編成が始まり、
夕方の地域放送の番組名は「たっぷり静岡」から
「NHKニュース たっぷり静岡」に変わりました。
筆者自身は、今年度、
「チームによる現場取材+スタジオ報告」の形を軸に伝えています。
新型コロナウイルス影響
この半月に訪れた現場を振り返ると、
テーマは多岐にわたるものの、
それぞれの現場で
新型コロナウイルスを意識した工夫や変化がありました。
公立の看護専門学校や小学校では、
新しく迎える仲間のために入学式を開こうと、
検温や消毒、椅子の十分な間隔、
窓やドアの開放による換気など、
考えられる配慮を施しながら式典を実現していました。
企業の入社式では、
幹部と新入社員の代表のみが参加して、
テレビ会議のシステムを活用して
「中継」する形で実施していました。
根っこと認識力
各地で感染拡大と感染防止の対策が続くなか、
知恵を生かした取り組みが行われています。
この状況のもと実施した小学校の入学式では、
校長がアサガオの根をたとえにした話をしました。
印象に残ったのは、
子どもが育つ過程で、成長のスピードは個々で異なるものの、
「根」をしっかり育てるのが大事という趣旨のくだりです。
世代を問わず、
根っこの部分の「醸成」は大切だと感じます。
新人研修の際、
専任講師の管理職アナウンサーが、
「認識力を鍛える」ことの大切さを重視していた姿勢に重なり、
「根っこ」の話に深く思いを致しました。
時系列の確認
新型コロナウイルスの影響が出てくる前、
令和2年=西暦2020年の春に
東京オリンピック・パラリンピックが延期されることを
予想していた人はほとんどいなかったと思います。
しかし、ここ数か月の間に、事態は大きく変わりました。
4年に1度のオリンピックは、戦争を理由に
夏冬合わせて5つの大会が中止されたことはあるものの、
延期は初めてなので、ほぼ間違いなく、今後、
世界史や日本史といった歴史の教科書にも記載されるはずです。
現在進行形の事象なので、「現場のことば」では、
時々、正確な日付を確認していくことにします。
■■令和2年/日本時間基準■■
【1月16日(木)】
日本国内で初めて感染確認
中国・武漢に渡航した男性から
【1月28日(火)】
中国・武漢に渡航歴のない人の感染確認
【1月31日(金)】
WHO=世界保健機関 緊急事態宣言
医療のぜい弱な国への感染拡大を懸念
【2月13日(木)】
感染者 国内初の死亡確認
神奈川県在住 80代女性
【2月27日(木)】
全国の小中学校・高校に臨時休校要請
翌週月曜日=3月2日から
【2月28日(金)】
北海道知事が「緊急事態宣言」
週末は外出を控えるよう呼びかけ
【3月 5日(木)】
中国・習近平国家主席の訪日延期
【3月 8日(日)】
大相撲春場所初日 千秋楽=22日(日)まで無観客
【3月11日(水)】
センバツ高校野球開催中止 発表
【3月24日(火)】
東京オリンピック・パラリンピック延期
IOC理事会で承認
【3月29日(日)】
コメディアンの志村けんさん死去 70歳
報道は翌日=30日午前
【4月 7日(火)】
「緊急事態宣言」7都府県対象 =東京・神奈川・埼玉・
千葉・大阪・兵庫・福岡
【4月10日(金)】
愛知県独自の「緊急事態宣言」
【4月16日(木)】
「緊急事態宣言」の対象 全国に拡大する方針
最新の情報は、「NHK NEWS WEB」の
新型コロナウイルスに関する情報を掲載した「特設サイト」をご覧ください。
心は前向きに
新型コロナウイルスの影響で、
日々の生活にも変化が出てきています。
平常時とは異なる状況ではあるものの、
感染拡大防止に配慮した上で、心は前向きに過ごしましょう。
投稿者:三上 弥 | 投稿時間:16:00