2020年03月13日 (金)パンデミック   【 三上 弥 】



こんにちは。
シニア・アナウンサーの三上弥(みかみ・わたる)です。


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令和2年の春は、
雪をいただいた富士山の姿が見事です。


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読者の方々の近くの山はいかがでしょうか。




三上弥の「現場のことば」
第17回は「パンデミックです。


 世界各地で「大流行」 新型コロナウイルス 


世界史を振り返ると、中世ヨーロッパのペストの大流行や、
20世紀前半のスペインかぜのように、
発生当時には新型だった菌やウイルスが原因で
多くの人の命や健康に影響を及ぼしたことが何度かあります。

現在進行形の新型コロナウイルスをめぐる状況も、
歴史に残る動きの1つになる可能性があります。

スイスのジュネーブに本部がある
WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は、
3月11日、「新型コロナウイルスパンデミックと言える」と述べて、
世界的な大流行になっているという認識を示したうえで、
各国に対して対策の強化を訴えました。


 WHO=世界保健機関の危機感 


パンデミック(pandemic)というのは、一般に、
世界の広範囲にわたって病気が大流行することを言います。

NHKニュースでお伝えしているように、
WHO=世界保健機関(World Health Organization)は、会見で、
「明確な定義はないが、病気が国から国に広がるのを
もはや制御できない段階に達したことを指す」とか、
「地球上すべての人が
ウイルスにさらされている状態」と表現してきました。

WHOは、「パンデミック」という表現自体に
慎重な姿勢を示してきたものの、
あえて使ったことは、
新型コロナウイルスの世界的な広がりに対する
強い危機感を表していると言えます。



 刻々と変化 新型コロナウイルスをめぐる状況 
 
新型コロナウイルスをめぐる状況は刻々と変化しています。
 
影響が、
感染そのものの広がりや
拡大防止に向けた動きだけでなく、
日常の生活、経済や教育など広範囲に及んでいるのは周知の通りです。


NHK NEWS WEB」には、
新型コロナウイルスに関する情報を掲載した「特設サイト」があります。

日々動いている事象なので、
最新の状況や用語の定義については、
ぜひ、このサイトを参考にしていただければ幸いです。

静岡放送局では、テレビとラジオで、
新型コロナウイルスひと口メモ」をお伝えしています。


 予定日に実施した「聖火の採火式」・「聖火リレー」開始 


一方、東京オリンピックの聖火の採火式
観客を入れない異例の対応で、
「予定していた3月12日」に
ギリシャのオリンピアで行われたことも記憶に残したい出来事です。

聖火リレーの第1走者はギリシャ人の射撃のメダリスト、
2人目は日本人の女子マラソンのメダリストでした。


 正確な情報 的確かつ落ち着いた対応 


令和2年=西暦2020年前半のこの状況を、
正しい情報をもとに
的確かつ落ち着いた対応で乗り越え、
安寧な日々を過ごせるようになることを切に願っています。



投稿者:三上 弥 | 投稿時間:18:30

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