2019年07月11日 (木)基準になる事柄を把握する   【 三上 弥 】


こんにちは。
シニア・アナウンサーの三上弥(みかみ・わたる)です。

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NHK静岡放送局には、茶の木が植えられています。
梅雨の時期も、濃緑の葉は「健在」です。

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三上弥の「現場のことば」
第10回は、「基準になる事柄を把握する」です。


7月1日に、ことしの「路線価」が公表されたというニュースがありました。
「路線価」は、
国税庁が1月1日の時点で、全国の主な道路に面した土地、
およそ32万9000地点の1平方メートルあたりの評価額を算定し、
相続税や贈与税を計算する基準になります。

路線価が、各地域の評価・特質の把握や税計算などに活用されるように、
各分野で物事の基準になる事柄を把握しておくと、役立つことがあります。



 人口 

都道府県を人口の多い順に並べると、
 ①東京都、②神奈川県、③大阪府、④愛知県、⑤埼玉県、
 ⑥千葉県、⑦兵庫県、⑧北海道、⑨福岡県、⑩静岡県の順になります。

三大都市圏を除くと、静岡県の人口は結構多い部類に属することが分かります。
最新の統計は、国や都道府県のウェブサイトで公開されているので、
容易に確認することができます。

政令指定都市を同じように並べると、
 ①横浜市、②大阪市、③名古屋市、④札幌市、⑤福岡市、
 ⑥神戸市、⑦川崎市、⑧京都市、⑨さいたま市、⑩広島市、
 ⑪仙台市、⑫千葉市、⑬北九州市、⑭堺市、⑮新潟市、
 ⑯浜松市、⑰熊本市、⑱相模原市、⑲岡山市、⑳静岡市 です。

静岡県には政令指定都市が2つあって、
人口は県庁所在地・静岡市よりも、浜松市のほうが多いことも基礎情報です。
公表されている最新のデータでは、
浜松市80万3千余り、静岡市69万2千となっています。
面積が最も広い政令指定都市は浜松市、2番目が静岡市です。

政令指定都市の人口はそれぞれが近接している例もあるので、
新たな統計が発表されると、順位が入れ替わる可能性もあります。

各市区町村のデータは公開されているので、
入念に調べると新たな発見があるかもしれません。
静岡県に限らず、読者の地元の市区町村の規模を知っておくと、
全国各地の状況と比べる時や、日常会話の話題としても役立ちます。

日本語の表記としては、「人口〇〇人」というよりは、
「人口〇〇」と、最後に「人」を付けないほうが「より良い」と考えられています。
「人」の重複感が生じないためです。


 二十四節気・雑節 

平成から令和になっても、
天体現象や自然現象はこれまでと同じように移ろいゆきます。

たとえば、「二十四節気(にじゅうしせっき)」は、
1年の太陽の黄道上の動きを視黄経の15度ごとに24等分して決められているので、
毎年、それぞれの季節を体感する際は、太陽暦のいまでも役立つ指標です。

二十四節気を補う季節の移り変わりの目安として、「雑節(ざっせつ)」もあります。
「八十八夜」、「土用」、「彼岸」、「半夏生(はんげしょう)」、「二百十日」などは、
聞いたことがあるでしょう。

ことし、二十四節気のひとつ「夏至」はすでに過ぎたので、
冬に向けて、昼間の時間は徐々に短くなっていきます。
天体の動きが基準になっているので、
同じ二十四節気でも、年によって日付がずれたり戻ったりすることもあるのが特徴です。

詳細な情報は、
自然科学分野の各機関のウェブサイトや書物などに掲載されているので、
必要に応じて参考にすると、
それぞれの時季を「風流に」楽しめるかもしれません。

学生や生徒のテストでは、
「二十四節気」という漢字の書き取りや読み方、意味が問われることもあります。


 避難勧告等に関するガイドライン …… 自分の命は自分が守る 

内閣府(防災担当)の「避難勧告等に関するガイドライン」が、
ことし=平成31年の3月に改定されました。
住民は「自らの命は自らが守る」意識を持ち、
自らの判断で避難行動をとるという方針
が示されています。

自治体や気象庁などから発表される防災情報を用いて
住民がとるべき行動を直感的に理解しやすくなるよう、
5段階の警戒レベルを明記して防災情報が提供されるようになりました。

台風や大雨の際の報道を通じて、
多くの方々が、「レベル〇」という表記に接しているはずです。
それぞれのレベルの意味や、具体的な内容については、
気象庁や各地の自治体、NHKも含む各報道機関がたびたび伝えています。

「住民は『自らの命は自らが守る』意識を持ち、
自らの判断で避難行動をとるという方針」
に鑑みれば、
関心の有無にかかわらず、日ごろから、
それぞれの基準の意味や内容、
どのような避難行動をとるかを自分自身が把握しておくことが大切です。
その上で、いざというときは、
適切に避難行動をとることが欠かせません。


 基準になる事柄の把握 …… 判断・思考の基準・裏付けにも 

防災・減災について、「基準になる事柄を把握」しておくと、
命を守り、身の安全を確保することにつながります。

今回例に挙げた「基準になる事柄」はごくわずかです。
多様な分野で、かなりの数の事例が存在します。
それぞれの分野で基礎情報や基準を把握しておくと、
知識としてだけではなく、判断や思考の基準や裏付けにもなるでしょう。

投稿者:三上 弥 | 投稿時間:15:20

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