2018年12月20日 (木)河川の奥深さを感じる【横尾泰輔】
こんにちは、副部長の横尾です。
先月、あるご縁で「天竜川」をじっくり見てきました。
川をじっくり見るって何?
なんとなく眺めたり遊んだりはありますが、
今回、まさにじっくりと川を見てきたのです。
まずは、天竜川の中流部にある「秋葉(あきは)ダム」。
高さ89メートルのコンクリート製のダムで、
水力発電施設です。
ダムマニアにはおなじみ「ダムカード」も発行されています!
ダムでは管理する方々が船を出し、
流木やゴミなどの撤去作業を行っていました。
今年は、豪雨の影響で流れ着くものが多かったとか。
川の安全と環境を守る仕事、本当にご苦労様です。
ダムの内部に潜入。
地下迷宮のようでもあり・・・
鍾乳洞のようでもあります。
ダムにはかなりの水圧がかかるため、
コンクリートの継ぎ目などから微量の水がしみ出すそうです。
続いて、川の水位の危険度がひと目で分かる橋脚。
こういう施設を映像で上手く捉えれば、
防災・減災に役立つ放送ができるのでは?
んー、なんとかしないと。
こちら、浜松市内の「彦助堤(ひこすけづつみ)」にて。
江戸時代、たびたび水害をもたらす「暴れ天竜」から
人々の命を守ろうと築かれた堤です。
実は今回、河川防災を考えようという視察で、
東大大学院の田中淳教授(写真一番右)にお声がけ頂き、
同行させてもらいました。
アテンドしてくださったのは、
国土交通省中部地方整備局浜松河川国道事務所の
田中里佳所長(私の右)と三浦弘禎副所長(私の左)のおふたり。
心から感謝申し上げます。
川について、熱く語り学べた貴重な機会。
「蛇行のバランスがいい」「堤防が少しやせている」、
川トークが飛び交います。
国土交通省は、洪水などで危険が予想され
重点的にチェックが必要な場所を「重要水防箇所」に定め、
ホームページなどで公開しています。
豪雨の時、河川の何に注目しどう伝えるか、
災害から人の命を救うためにも、
私たち情報の伝え手には
まだまだ学ぶべきことが多いと痛感しました。
天竜川河口から夕日を望む。
投稿者:横尾 泰輔 | 投稿時間:18:00