2019年10月08日 (火)~ぼくの、なつのきろく~【早坂 隆信】
ぼくはなつ になるとこどもにかえる。
そりゃあ、ぼくだっていっかのあるじだ。しごとはする。
すましたかおで、にゅうすをよんだりもする。
8がつには「たっぷりしずおか」のきゃすたーさえもつとめたのだ。
でも、それはぼくのいちめんでしかない。
おなじしょくばのたいすけくんだって、じつは「こんちゅうはかせ」だ。
めずらしいこんちゅう「たがめ」のほかくにもせいこうしている。
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はんしょくさせた「くわがた」をくれることさえあるのだ。
ぼくだってまけてはいられない。
このなつ 、ぼくはむぎわらぼうしをかぶって、
こどもをつれてみずべにむかった。
これは、ぼくのぼうけんのきろくだ。
7がつはじめのころ。「しみず」のみなと。
まんちょうとゆうぐれがかさなるじかんは
さかなつりの「ごーるでんたいむ」だ。
みじかいじかんだが、とにかくたくさんつれた。
いっしょにいたむすこは、
ほくほくしながら「ごーるでんばうむだったねえ」とうなっている。
ぼくは「ごーるでんたいむな」とおしえてあげたのだった。
8がつなかば、かぞくで「にしいず」にでかけた。
「にしいず」はさかなのほうこだ。
こざかながいくらでもつれる。
つれるのはこざかなばかり。
おおものがかかるまえにえさはすべてたべつくされてしまうのだ。
おおものをつるためにこざかなをどうかわすか、
このしこうさくごがおとなへのかいだんなのかもしれない。
8がつのおわり。
つまのじっかのほうじで「やまぐち」にむかった。
「せとないかい」はゆうぐれがすてきなところだった。
もっていったちいさなつりざおでいとをたらすと、
はじめてのさかながいくつかつれた。
いろいろなとちでつりをするのはたのしいことだ。
ひとなつをこえて、ぼくはすこしせいちょうしたようにおもう。
うでもすっかりやけてくろくなった。
こうはいのあゆみさんは
「はやさかさんはやきゅうのしゅざいでやけた」
とおもっていたようだけれど、
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ほとんどはうみとやまでやけたものであることはひみつのはなしだ。
やまのかつどうについては、またほうこくする。
投稿者:早坂 隆信 | 投稿時間:18:15