2020年09月28日 (月)
彼女が水着に着替えた理由 オストメイト医師の挑戦
■10/2(金)放送予定
「人工肛門というと、おしりになにか機械のようなものが入っていると思われていることが多いんです」
がん研究会有明病院・健診センターなどで非常勤の医師として働くエマ・大辻・ピックルスさん(42歳)。
去年、消化器系の難病で、オストメイトとしての人生をスタートした。
オストメイトとは、人工肛門や人工膀胱を作った人々のことで、その数は現在およそ21万人
(平成30年度福祉行政報告例ぼうこう・直腸機能障害障害者手帳交付数)。
しかし、外見からわかりづらくまた排泄に関わる障害であるために日本では表だって語られることが少なく、
その実情はあまり知られていない。自身の腸などで腹部に造った排せつ口にパウチという袋を
常に装着して排せつ物を受け止める。
医師であるエマさんだったが、実際にオストメイトになると初めて知ることだらけ。
当初は、においがもれているんじゃないかと人に会うことが怖くなり外に出ることが出来なくなったという。
日本オストミー協会によれば当事者のおよそ9割が「社会に理解されていない」(平成31年)と感じると答えていて、
温泉や銭湯、ジム、飲食店の仕事などで誤解や知識不足から差別を受けた事例も報告されている。
そんなエマさんが、水着姿で、この夏、海の見える撮影スタジオに。
彼女はなぜ水着に着替えたのか?一歩を踏み出したエマさんの思いに耳を傾ける。