2015年10月09日 (金)

関東・東北豪雨から1カ月 住宅再建の"お金"備えていますか?

【増える水害、住宅再建にかかる“お金”の問題】
関東・東北豪雨で浸水した家屋はおよそ1万9000棟。
今、被災地では家の再建や復旧にかかる“お金”が問題になっています。
tokushu1009_01.jpg
ひとたび水害に遭えば、補修費用に数百万円がかかる現実に、被災した茨城県常総市内では、こんな声が・・・。
「今までどおりの生活に戻すにはお金が必要。年金生活なのでそれが一番不安。」
「どこまで国や県・市が支援してくれるのか」

今、台風や局地的大雨による土砂災害や浸水被害も相次いでおり、防災の専門家は、「今後水害のリスクは更に増える」と指摘しています。

tokushu1009_02.jpg
災害リスク評価研究所代表・松島康生さん:「日本全国どこもリスクが高いと思った方がいいかと思う。
いわゆる都市型水害も増えて来ますし、土砂災害も今後どんどん増える恐れがある。」

もしあなたが水害に遭ったら、生活を立て直すお金をどうしますか?
 
【莫大な補修費、のしかかる負担】
茨城県常総市。被災した吉田さん宅を訪ねました。
家は2年前に2800万円かけて建てたばかり。
しかし、今回の豪雨で1階部分が膝あたりまで浸水しました。
今は水も引き、一見きれいに片付いたように見えますが・・・。
tokushu1009_03.jpg
吉田さん:「建具とかもだめになり、ドアもしまらない」
水につかった木材が膨張したため、建具やドアも閉まりにくくなりました。
さらに、住宅メーカーからはさらに補修すべき場所を指摘されました。
tokushu1009_04.jpg
床下にこびりついたヘドロ。このまま放置すれば、家の基礎部分が腐ってしまうため、床板をはずして消毒する必要があります。
一見被害がないように見える壁も、浸水した1階部分に関してはすべて張り替えなければいけません。壁の内側の断熱材が水を吸っているからです。
さらに、衛生面を考えるとキッチンのシンクや浴槽も取り換えて清掃する必要があると業者は言います。

補修の見積もりでは、
床下の消毒や床板の張り替えなどで約200万円、
壁と断熱材の張り替えで約300万円、
キッチンや風呂などの補修で約180万円など、
すべての補修工事を行えば約700万円もかかることが分かりました。
tokushu1009_05.jpg

吉田さんの住宅ローンは残り33年。
水害を補償する保険には入っていないため、補修費用も全額自己負担しなければなりません。
 
吉田さん:「正直、そんなにお金をかけて補修は出来ないです。」
 
そこで吉田さんは国や自治体からの支援金の説明会に足を運び、2種類の支援金について説明を受けました。
しかし吉田さんの被害は「半壊」で、浸水も床上1m未満だったため、被害の要件を満たさず、支援金が貰えない可能性が高いことが分かりました。
tokushu1009_07.jpg

【どう備えればいい?水害からの再建のお金】
スタジオゲストに、「災害に備えるための保険」などに詳しいファイナンシャルプランナーの清水香さんにお越しいただきました。
清水さんは、水害も補償するタイプの「火災保険」に加入するのが現実的だと言います。
なぜなら、家は私有財産なので、公的な支援で再建費用をすべてまかなうことは難しいのが現状です。
 
「火災保険」には、水災を補償するものがあります。
ただし、保険のタイプによって補償額には差があります。損害を全額補償するものもあれば、7割程度を補償するものなど、契約によって違うため、
自分の火災保険をもう一度確認した方がいいということでした。
 
ではどういう場所にある家に、水災に備える保険が必要なのか。
判断の目安として、清水さんは自治体の「ハザードマップ」で、自分の住んでいる場所のリスクを知ることが重要ということでした。
 
さらに、災害リスク評価研究所代表・松島康生さんは、
「地図などで地形を調べたり、過去の災害や土地の成り立ちを調べる」
などが重要だと指摘しました。
 
ファイナンシャルプランナーの清水さんは、各地で水害が相次ぐ中、「火事」や「地震」と同様に「水害」への備えも考えてみることも大切だと話しました。

 

投稿者:シブ5時 スタッフ | 投稿時間:17:18


カテゴリー

新着記事

ブログ内検索

カレンダー

2019年12月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

バックナンバー


RSS

page top